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茨城県取手市

来年3月に3市が誕生/取手市、藤代町が調印へ

2004/10/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 市町村合併をめぐり県南地域では、7つの法定協が発足し、現在までに稲敷郡の江戸崎町、新利根町、桜川村、東町の4町村が合併協定を調印、新治郡の霞ケ浦町と、千代田町の2者でも調印した。26日には取手市と、藤代町が調印する予定でいるため、17年3月に3つの新市が誕生する見通し。すでに、稲敷郡の4町村では首長らが茨城県庁舎を訪れ、橋本昌知事に合併を申請した。

【取手市・藤代町合併協議会】

 昨年5月に約1年半ぶりに協議会を再開。取手市に藤代町を編入する方式だが、実質的な協議については対等に調整し、これまでに新市の名称を「取手市」、事務所の位置を現在の取手市役所に決定していた。

 今月12日に開かれた第23回目の会合で、すべての協議を終えるとともに、協定書案を承認したため、26日に調印式が開かれる見通しになった。

 今後、調印して以降、11月に市議会と町議会を臨時で開催し、承認を求める考え。17年3月28日に新市が誕生する見通し。

【霞ケ浦町・千代田町合併協議会】

 今月13日に霞ケ浦町の郡司町長と、千代田町の鈴木町長が合併協定書に調印。17年3月28日に「かすみがうら市」が誕生することになった。人口規模は約4万5000人となる。

 新市の事務所位置は現在の千代田町役場だが、組織機構は霞ケ浦庁舎と分散する。17年度から26年度まで10か年間の新市計画によると、千代田庁舎を増改築するとともに、霞ケ浦庁舎を移転して新築する予定。

【江戸崎町・新利根町・桜川村・東町合併協議会】

 今月8日、4町村の首長が茨城県庁を訪れ、橋本知事に合併申請書を提出したため、12月の定例県議会で議決を求め、17年1月ごろの官報で告示される見通し。17年3月22日に「稲敷市」が誕生する。

 新市計画によると、向こう10か年間の普通建設事業費は364億4800万円。当面の間、新市の事務所は現在の江戸崎町役場となるが、合併後10年以内には新庁舎が建設される見通し。

 新市の人口は5万1284人で、県内で第22位の規模となる。面積でも第13位の広さになるという。

【竜ケ崎市・利根町合併協議会】

 昨年12月に法定協を設置し、16年1月に第1回目の協議会を開いて以降、調整を進めている。

 これまでに竜ケ崎市に利根町を編入し、事務所を現在の竜ケ崎市役所に置くことを決定。新市の名称については、第8回目の協議会まで継続審議となっていたが、竜ケ崎市に決まった。

【水海道市・伊奈町・谷和原村合併協議会】

 一般公募していた新市の名称を9月末までに「常総市」に決定した。現在は23日までの期間で、市町村内の住民らを対象にして、新市建設計画についての懇談会を進めている。

 今後、第8回目の会合を11月17日、第9回目の会合を12月1日に開く予定。

 合併方式は新設合併で、17年3月までに知事に申請し、18年3月までに合併する見通し。

【阿見町・美浦村合併協議会】

 18日から11月3日までの期間、町村内の各会場で住民らを対象に懇談会を開き、新市建設計画の基本方針について説明する。

 合併方式は新設で、18年3月までの合併を目標としている。

【土浦市・新治村合併協議会】

 10月4日から15日までの期間で、住民を対象に新市の将来構想案などについて説明会を進めていた。今後、27日に第7回目の協議会を開く予定。

 2者では、16年4月に合併協を設置し、すでに第2回目の協議会で土浦市に新治村を編入し、新市の名称を土浦市、事務所の位置を現在の土浦市役所に決定。18年3月までに合併する見通し。



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