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茨城県常総市

常総市が15年度予算案に小中屋体の落下対策費5・8億

2015/02/25 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総市(高杉徹市長)の2015年度(平成27年度)予算案が発表された。主な事業では、小中学校特定天井等落下防止対策事業に5億8092万円、絹西小グラウンド拡張事業に3億7450万円、大生小と大花羽小の耐震補強事業に2億5850万円、橋梁長寿命化事業に2億4709万円、中学校空調整備事業に1億8425万円を計上している。

 一般会計の総額は237億8000万円。前年度比で10億円(4・4%)増額している。普通建設事業費は、学校施設のハード事業が多いことから、同11・1%増の33億8004万1000円となった。

 道路事業ではまず、道路維持(主要9路線など)に4億5974万4000円、新設改良(主要6路線など)に3億2927万7000円、橋梁の長寿命化(5橋)に2億4709万円を盛り込ん

でいる。

 そのほか、圏央道常総インターチェンジ周辺整備事業に5109万4000円を設定し、2015年度に開通予定の同IC周辺に計画する農業集積地「アグリサイエンスバレー」(約62ha)の開発に向けて測量に取り掛かる。

 また、工事を県に委託して進めている西幹線整備事業(鹿小路細野線)には6億6012万6000円を充てるほか、高崎坂東線バイパス整備事業には1億6100万円を配分し、主に用地買収を進める。

 学校施設関係では、新たに絹西小学校でグラウンド拡張に取り掛かる。同校では今後生徒の増加が見込まれるため、現在の約6200㎡から1万2000㎡に拡張する。工事費3億6800万円、工事監理委託料650万円とした。

 大生小と大花羽小の校舎では、耐震化のため工事に2億5000万円と、工事監理委託に850万円を予算化。

 そして全小中学校の屋内運動場では、天井等の落下防止対策を行う。小学校体育館は14校で工事費3億3550万円、工事監理委託料1242万円。中学校は体育館と武道場で5校(石下西中は武道場のみ)が対象となり、工事費2億2200万円、監理委託料1100万円を配分した。

 さらに空調整備事業では、小学校14校の実施設計に3250万円、中学校3校(水海道中、鬼怒中、石下中)の工事に1億7800万円と工事監理に625万円を計上している。

 解体関係では、旧石下庁舎(1960年築、RC造3階建て延べ1691㎡)に8880万円、石下西体育館(79年築、RC造2階建て延べ1023・26㎡)に6415万円を充てている。

 一方特別会計は、公共下水道事業が12億9970万7000円で前年度比16%の増。中央公共下水道で管渠工事(相野谷町、L2360m)に2億2200万円、設計監理に4000万円のほか、流域下水道で管渠工事(大房、L700m)に5600万円、設計監理に4200万円と浸水対策(雨水管敷設、本石下、L120m)に1億1751万8000円を設定した。

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