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群馬県安中土木事務所

西毛広域幹線道路の見通し

2016/07/27 群馬建設新聞

県安中土木事務所は本年度、安中管内の西毛広域幹線道路(西毛広幹道)が全て事業化されたことを受け早期着工に向けて準備を進める。新たに事業化されたのは高崎安中工区と安中富岡工区。8月中旬からの測量・設計着手を目指し、現在地元説明会を行っている。来年度は用地調査・買収を進め、構造物の詳細設計にも着手したい考えだ。

新規事業着手した2つの工区の測量・詳細設計はすでに発注が行われている。7月中に地元説明会を実施し、現地の測量・詳細設計の作成業務に取り掛かる。年内に業務を完了。警察などの関係各所と交差点部の協議を進め、年度内には設計図を基に再度地元説明会を行う予定だ。

来年度は用地調査・測量を実施し、用地買収にも着手する。同時に橋やボックスカルバートの詳細設計も推進していく考えだ。安中富岡工区(安中管内)の主要構造物は碓氷川・JR信越本線・柳瀬川・天神川を渡す橋梁や跨線橋を建設する見通し。

すでに工事の進む安中工区では、九十九川橋梁や市道との交差する場所でのボックスカルバートの建設が行われている。本年度予定する工事は、九十九川橋梁の橋脚(右岸)1基とボックスカルバート2基、道路築造工事などとなっている。

九十九川橋梁では、左岸の橋脚と橋台が完成。10~11月ごろに右岸川の橋脚1基の発注を予定する。橋台の発注は来年度以降になる見通しだ。構造は3径間ポストテンションPC合成桁(PCコンボ橋)の逆T式型で、橋長111m、幅員は16・8m(地覆含む)を見込む。

ボックスカルバートは秋間川の右岸側と安中市スポーツセンターの北側で建設する計画だ。秋間川の右岸側では、下期の早い段階で発注する見通し。延長約20mで、H6m×W10mのボックスカルバートを予定する。来年度は、用地買収が進めばトンネル工事の前段となる、切土工とトンネル入り口付近の法面工などを進める。

同センターの北側では、年内の完了を目指して文化財調査が行われている。順調に進めば年度内にボックスカルバートの発注を行う計画だ。こちらも来年度ボックスカルバートの工事が完了すれば、トンネルまでの盛土工などを行う方針。

トンネルは延長約260mで、工事は同センター側から掘り進めていく計画だ。

道路築造工事は、秋間川左岸に建設中のボックスカルバートから東へ県道下里見安中線までの区間で行う。切土工と盛土工、落ち蓋式側溝の敷設、路盤工などを予定する。このほか、まとまった用地が取得できたところから、予算の範囲内で工事を進めていく。

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