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群馬県高崎土木事務所

西毛広幹道・高崎土木管内見通し

2016/08/11 群馬建設新聞

県高崎土木事務所は本年度、西毛広域幹線道路(西毛広幹道)高崎安中工区の事業化を受けて、測量・詳細設計に着手する。安中管内と足並みをそろえ、本年度中に再度地元説明会を開催。来年度の用地調査・測量に向けて事業を推進していく。一足先に事業化した高崎工区では、秋ごろに予備設計を基にルート選定や交差点部について地元と協議する見通しだ。高崎西工区では、用地買収と構造物建設を推進する。

高崎安中工区は延長3830mで、高崎管内は約1900m。主要構造物は高崎市下里見町と安中市下秋間を結ぶ(仮称)市境トンネルと(仮称)国道406号跨道橋、工場周辺の擁壁工などが想定される。このほどトンネルの地質調査や跨道橋の予備設計が発注された。県道箕郷板鼻線との交差部は、ボックスカルバートか高架橋を整備することとなりそうで、今後詳細を詰めていく。

高崎工区では、来年度の詳細設計や用地調査・測量着手を目指して地元と協議を進めていく。他の工区と比べて交差する市道などが多いため、地元との調整は慎重に進めていく方針だ。主要構造物は、上越新幹線の跨線橋、天王川橋梁、東谷川橋梁、大清水川橋梁、井野川橋梁などがある。跨線橋は上越新幹線と平行する送電線の下を通すため、現在最適なルートを調整している。

高崎西工区では、小堀川橋梁右岸側のP2橋脚とA2橋台の発注を目指す。P2橋脚は10月ごろの発注を見込んでいるが、昨年度末に発注されたP3橋脚の進捗状況を見ながら最終的に発注時期を決める。A2橋台は用地買収が順調に進めば本年度中の発注となりそうだ。同橋では左岸側のA1橋台とP1橋脚はすでに完成している。L172mで、W6m、H21・6m。上部工はPC4径間連続箱桁橋、下部工は壁式橋脚、逆T式橋台となっている。

榛名白川橋では、準備が整えば左岸側橋台の発注を実施する。現在、用地買収を進めており、必要があれば文化財調査を行う。右岸側の橋台と橋脚は完成している。L66m、W15・8m。上部工は鋼2径間連続非合成I桁橋、下部工は張出式橋脚、逆T式橋台となる。

黒沢川橋梁は、黒沢川と市道を跨ぐ構想で、設計は完了している。現在、周辺の用地買収を進めており、来年度も継続する。必要があれば文化財調査を行う。橋台に着手する前に、取り付け道路などの整備を先に実施する可能性があるという。単径間プレテンション方式で、PC単純床版橋。L21・9mで、W18m(両側歩道含む)。

烏川橋梁では詳細設計がまとまり次第、橋脚工事が発注されそうだ。延長172mで、上部工は綱4径間連続少数鈑桁橋、下部工は張出式橋脚、逆T式橋台。

同工区では、ボックスカルバートが9カ所、跨道橋が6カ所の工事が未着手となっており、準備を進めていく。

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