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建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会

三大災害絶滅研修会でゼロ災の決意新たに

2016/12/01 長野建設新聞

建設業労働災害防止協会松筑分会(深澤信治分会長)は29日、建設業三大災害絶滅研修会を松本市内の松筑建設会館で開催した。会員企業の安全管理担当者や現場代理人、県発注機関の職員などから多数が参加。冬季で現場条件が厳しくなることや年末・年始を控え慌ただしくなることから、受発注者ともさらなる安全意識の高揚と安全対策の徹底を図ることを再確認し、全員が「ゼロ災」達成に向けて決意を新たにした。

あいさつに立った深澤分会長は「本日の研修会では、過日実施した工事現場安全パトロールの結果を検証して労災絶滅の対応策を検討するとともに、労基署の今野産業安全専門官からは労働災害の現状や課題についてお話しいただく。労災は一たび発生すると会社の存続に直結する非常に重要な課題で、その絶滅に向けた課題が強く求められている。年末を控え工事の追い込みが集中する12月の1カ月間を建設業歳末ゼロ災運動を展開される。真にゼロ災害達成に向けて本日の研修会により大きく前進することを期待する」と呼びかけた。続いて、松本労働基準監督署の大畠署長は「代理人が現場の管理をどう行っているかがポイントだ」など、法規では定められていないこともしっかりと行っている現場では三大災害が少ないなど、日ごろ現場を見ている中で感じていることを伝えた。

研修会では、最初に今月8日に4班に分かれ行った工事現場安全パトロール結果の考察が行われ、各班の代表者が現場毎のパトロール状況をスライドを示しながら解説。その発表を受けて労基署の今野専門官がコメントするとともに、労働災害の現状と課題、さらに三大災害絶滅のための具体的対策を示した。

その後、中部電力塩尻センターから電線近くでの作業について講話。研修会最後には、松筑分会の丸山副分会長が「みんなでつくる安全職場 リスク減らして歳末ゼロ災」と三大災害絶滅へ向けて全員で決意表明した。

【写真=安全パトロール結果を検証した】

安全パトロール結果を検証した

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