記事

事業者
その他

現場の安全取組説明/富士川砂防事務所が発表会

2017/01/20 山梨建設新聞

 国土交通省富士川砂防事務所は、2016年度の工事安全施工研究発表会を18日、甲斐市の敷島総合文化会館で開催した。同事務所の砂防工事を受注している4社7件の技術者が、自然条件が厳しい砂防工事現場に即した安全施工への取り組みを発表。参加した約100人の技術者や発注者の代表は、無事故・無災害への決意を新たにした。

 発表された研究論文は審査が行われ、最優秀に富士島建設の「H28釜無川出張所砂防整備工事」(小宮山竜一現場代理人)、優秀に湯澤工業の「H27釜無川工事用道路工事」(三井充現場代理人)が選ばれた。

 発表会の冒頭、安全対策協議会会長の田中秀基所長は、研究発表会について、他の現場の優れた事例を自社の現場に採り入れてもらおうと開催していることを紹介。「本日の発表も、それぞれの現場で創意工夫されて熱心に取り組まれている内容です。より良い発表会となることを祈念します」とあいさつした。

 その後、7件の現場代理人・監理技術者が、土石流対策や重機災害対策などの安全施工への取り組みを発表。発表後には質疑応答を行った。

 審査後は、最優秀と優秀の発表者を表彰。

 講評で小町谷章副所長は、最優秀発表について「多くの工種それぞれで工夫をされていた。プレゼンテーション資料や発表方法も優れていた」と賞賛。優秀発表についても「厳しい現場条件だったが工夫をされ、無事故で工事を完了させた」ことを称えた。

 全体的な講評では、砂防工事の基本に忠実に施工すること、国交省が推進するアイ・コンストラクションは生産性の向上に加え安全管理にも有効なことに触れ、各現場での対応に期待を寄せた。

 安全施工研究発表を行った現場と発表者は次のとおり。

 ◆H27釜無川工事用道路工事=湯澤工業(三井充現場代理人)。優秀賞

 ◆H27池の沢第二砂防堰堤工事=早野組(望月昭宏現場代理人)

 ◆H28小武川下流第三床固工工事=富士島建設(三井秀昭監理技術者)

 ◆内河内第五砂防堰堤工事=早野組(小林和夫監理技術者)

 ◆H27荒川第四砂防堰堤工事用道路工事=湯澤工業(井上圭太現場代理人・監理技術者)

 ◆H28小武川導流堤工事=小林建設(花輪清司現場代理人・監理技術者)

 ◆H28釜無川出張所砂防整備工事=富士島建設(小宮山竜一現場代理人)。最優秀賞


【写真=発表会、記念撮影、最優秀の小宮山氏(富士島建設)、優秀の三井氏(湯澤工業)】

記事資料 記事資料 記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら