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長野県建設部建設政策課技術管理室

全工事で週休2日が可、施工者希望型で来年度に

2017/11/14 長野建設新聞

 県技術管理室は、県発注すべての工事で週休2日の実施を行う。受注者が希望する場合に週休2日を行う「施工者希望型」となる。実施は2018年4月1日以降公告の案件(災害復旧など工期制約がある工事を除く)。取り組みは13日の県契約審議会で了承された。

 週休2日を希望する場合、受注者は工事着手前に週休2日を考慮した施工計画書を提出する。発注者は週休2日に必要な工期設定や間接費の負担、週休2日達成度に応じた工事成績加点を行う。

 「週休2日」は工事着手前から完了までの期間で7分の2の日数を計画的に現場閉所することとなる。工場製作期間や工事全体の一時中止期間は除く。

 来年度の取り組み状況を検証し、19年度以降には週休2日工事の実績を評価する総合評価落札方式や発注者指定型の週休2日工事実施も検討する。

 県契約審議会で委員を務める長野県建設業協会の藏谷伸一会長は「ありがたい制度」とコメント。一方で「発注者と受注者の週休2日計画に差異がある。工期延長の場合に間接費をプラスしてほしい」と意見を述べた。県は協議で工期延長を可能とし、費用の上乗せも考えている。技術管理室の猿田吉秀室長は「これまでと比較して工期は長くなる見込み。費用も国レベルでの対応をお願いしたい」と答えている。

 なお、これまで実施してきた週休2日を確保するモデル工事や週休2日実施企業を評価する総合評価落札方式は本年度で終了となる。

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