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延べ約8200㎡規模想定/千葉公園体育館 基本設計/千葉市が簡易公募型プロポ

2018/05/08 日刊建設タイムズ

 千葉市営繕課は、(仮称)千葉公園体育館基本設計業務を簡易公募型プロポーザルで委託する。老朽化が進む既設の千葉公園体育館及び武道館、中央コミュニティセンター体育施設を千葉競輪場の敷地の一部に集約し、延べ床面積8200㎡程度で整備しようというもの。今月15日に1次審査に係る参加表明を締め切り、同22日に技術提案の提出を要請。その後、6月22日に2次審査に係る技術提案の提出を締め切り、同27日のヒアリングを経て同29日以降に選定結果を公表する。

 参加資格は、同市入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント)に「建築関係建設コンサルタント業務」で登録され、主たる事務所の所在地が国内にあることなど。

 新体育館は、集約する施設の機能を継承し、市民大会の利用を想定した「全市的スポーツ施設」及び市民の一般利用を目的とした「区拠点スポーツ施設」として位置づけ、①市民総体や中学総体、障害者スポーツ大会など市民の競技スポーツの育成・発表の拠点②スポーツ教室の開催や個人での日常的な利用による市民の健康増進・体力向上活動の拠点③スポーツを通じたコミュニティ形成による市民交流の拠点④スポーツに関する研修や講座開催を通じたスポーツ指導者育成の拠点⑤サークル活動や地域のスポーツ大会等のスポーツに関する情報発信の拠点の役割を担う。また、併せて災害発生時の避難場所、地域防災拠点として必要な機能を備えた施設とする。

 計画地は、千葉競輪場跡地(中央区弁天4-1-1の一部)で、敷地面積は1万7063・60㎡、用途地域は第1種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)、第1種高度地区。

 計画規模は延べ床面積8200㎡程度(8205㎡以下)で、主要施設としてメインアリーナ(約1580㎡)及び観客席(約1000席)、サブアリーナ(約970㎡)、柔道場(約330㎡)、剣道場(約330㎡)、弓道場(約140㎡)、諸室(トレーニング室200㎡、会議室300㎡、大会関係者諸室、幼児体育室、救護室、談話・交流・休憩室、更衣室・シャワー室・トイレ・授乳室、事務室・管理室、警備室)、その他(機械・設備室、器具庫、防災備蓄倉庫等)。

 また、設備関係として冷暖房設備、多機能トイレ(オストメイト等)、雨水利用(トイレ洗浄用)、省エネルギー設備、防災関連設備(非常用電源設備、耐震性貯水槽等)、外構関係で駐車場、駐輪場、植栽(敷地面積の20%)。

 本年度の基本設計に続いて2019年度に実施設計、20~21年度に建設工事を行い、22年度の供用開始を目指す。

 また、新体育館の南側には(仮称)千葉公園ドームが建設される。同ドームは、市が昨年度行った公募で事業者に選定された日本写真判定(東京都千代田区富士見2-4-11)が整備する。コンセプトデザインを坂茂建築設計が担当し、RC造(一部別構造)地下1階地上3階建て、延べ約1万4000㎡のドーム屋根で計画されており、屋内に自転車競技の国際規格に準拠した周長250mの木製トラック及び約3000席の観客席を設置し、新たな形の競輪「(仮称)250競輪」で競輪事業を継続。併せてレストラン、カフェ、ショップなどを設置する計画。

 既設の千葉公園体育館(中央区弁天3-1-1)は1972年10月に建築されたもので、規模は敷地約6909㎡にS造2階建て、延べ3755・52㎡。バスケットボール(2面)、バレーボール(2面)、バドミントン(8面)、卓球(24台)、体操、剣道などに利用されている。

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