長野県市長会(会長=小口利幸塩尻市長)は23日、松本市内で開催した総会で、提案された21件の議案を審議、原案通り採択した。(1面に関連記事)
小口会長は「総会では新規議題が3件、副市長・総務担当部長会議からの送付議題が18件および事務局提出議題を審議いただくとともに、県からの施策説明が行われる。本日審議いただいた各市からの提出議題は県に関わるものは9月11日に知事および県議会議長に要望陳情等を行い、国に関わるものについては10月18日と19日に東御市と上田市で開かれる北信越市長会総会へ提出要望する。各市長の熱心な議論で意義深い会となるように」と期待。来賓に招かれた阿部知事は、各市から提出された議題についてコメント。森林環境譲与税については「有効に生かして長野県の森林管理システムがしっかりとしたものになるよう取り組んでいきたい」と積極的な提言に期待した。
開催市である松本市の菅谷昭市長を議長に選出して議題審議に移り、それぞれの議題を提案市が発言したあと審議を行い、採択した。
採択された主な議題は次の通り。※◆=新規、◇=再提案、カッコ内は提案市
◆廃棄物のリサイクル制度の確立及びリサイクルに対する財政支援について(諏訪市)
◆保育園、幼稚園等及び小・中学校への冷房設備整備に係る財政支援等について(伊那市、駒ヶ根市)
◇社会資本整備総合交付金の財源確保及び適切な予算配分について(諏訪市、小諸市)
◇道路施設及び橋梁に関わる法定点検制度の見直し等及び社会資本整備総合交付金の補助率引き上げについて(飯山市)
◇学校施設環境改善交付金の予算確保等について(塩尻市)
◆特別支援教育の充実と環境整備のための分教室設置について(松本市)
◆「アスベスト含有仕上塗材(吹付け工法)」除去等における支援制度の創設について(伊那市)
◇下水道老朽化施設改築事業の社会資本整備総合交付金対象の継続と交付金の財源確保について(諏訪市)
◇国の循環型社会形成推進交付金による市町村への財政支援について(12市)