塩谷町は、２０２０年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度比０・３％減の５５億２３００万円。普通建設事業費は８・５％減の７億８７９１万７０００円。とちぎ国体開催準備費や新庁舎の基本・実施設計費を計上。町道川村佐貫線改良や新谷山口線山口上橋下部工、総合公園ちびっこ広場整備、こども未来館改修に工事費を措置。新規事業に観光案内サイン整備費や町営住宅長寿命化計画策定費などを盛り込んだ。（３面に主要事業予算額）

　国体開催準備費のうち鬼怒川のカヌー会場へのアクセス道路となる川村佐貫線に１億６５６９万円を配分。延長は約１５００ｍ。改良工事に着手する。カヌーコースや会場整備などに６８４６万円を計上した。

　道路新設改良費は川村佐貫線のほか町道田所梍橋線の道路改良に１８９７万円。新規要望路線の用地調査などの委託費には１１００万円を確保する。

　橋梁維持費は１億２８０４万円。土佐川を渡る山口上橋架け替えは７７００万円。上流側に橋長約２０ｍの新橋を架設する。新年度は下部工２基を発注するほか、今年度繰り越し予算で前後の道路整備を予定している。

　町道天頂船場線（旧国道４６１号）の土佐橋架け替えに向けた測量設計に３３００万円、道谷原中原橋の補修工事に１１００万円を措置。

　道路維持費は１億５７１０万円。舗装修繕工事に１億８６０万円、町道の維持工事に４１２５万円を配分。街路灯やカーブミラーなどの交通安全施設整備に３９６万円、道路施設の点検診断業務に７０４万円。

　新庁舎の基本・実施設計は５６００万円。プロポーザル方式で委託者を選考中。２１年度に着工する予定。

　総合公園ちびっこ広場は大型遊具設置やトイレ改修などに５０００万円。旧大久保小学校のこども未来館改修は２２７５万円で、トイレ洋式化やエアコン設置、用途替えに対応する構造変更を実施。観光案内サインは１０００万円。観光スポットや文化財などの統一案内看板を整備していく。

　大宮団地第３期は５５０万円で駐車場舗装や街路灯を設置。町営住宅長寿命化計画策定に５００万円、都市計画マスタープラン策定に５００万円、河川維持事業に６００万円を措置。

　戸別受信機の設置などを行う防災情報配信システム構築に１億４９６万円、防災マップ作成に２４０万円、玉生小学校非構造部材耐震改修工事に４７０万円、ＩＣＴ・校務支援システム導入に２９０２万円、しおやこども園のエアコン設置等工事に１３２万円。

　東房地区の農道舗装に１０００万円、寺小路と寺島地区の農用地等状況調査に２３０万円。寺小路ため池はハザードマップ作成に２２０万円、施設長寿命化計画策定に３００万円。赤沼用水土地改良区への隧道区間迂回路整備補助金７００万円、自然休養村センター２階洗面所給湯配管工事に１０７万円を計上。

　総務費では個別施設計画策定に７７０万円、情報系ネットワーク構築に３５９７万円、道谷原Ⅰ地区の地籍調査に１８１９万円。

　水道事業会計の資本的支出は４億５１６万１０００円（前年度比７・３％減）。建設改良費は２億５８７３万円（１１・１％減）。玉生地区の老朽管更新工事や尚仁沢取水施設への進入路整備工事などを進めていく。