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茨城県つくば市

用地取得へ県と協議/設計委託で手続き/みどりの南小中学校建設

2020/08/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市の(仮称)みどりの南小学校、同中学校建設で、市は建設予定地の用地取得に向け、県との仮契約を進めている。9月の市議会に契約議案を諮る見通し。2020~21年度の2カ年で基本・実施設計をまとめ、順調ならば22年度の早期に工事を発注したい考え。24年4月の開校を目指す。

 建設予定地はみどりの南106-1~4および6、107-1~2で、常磐自動車道の南側に位置する県有地。敷地面積は6万1181・11㎡。

 想定規模は、小学校の校舎がRC造3~4階建て、延べ約9900㎡、体育館がRC造、延べ約1200㎡。中学校は校舎がRC造2~3階建て、延べ約4600㎡、体育館がRC造、延べ約1400㎡、柔剣道場がRC造、約450㎡となっている。体育館については3階建て程度を検討している。

 教室数は普通教室と特別支援教室を合わせて、小学校で約40教室、中学校で約10教室を想定。今後、中学校では20教室程度まで増やすことも視野に入れている。

 校舎は教室をはじめ、理科室や音楽室などの特別教室、職員室などの管理諸室で構成する。校内LAN環境の構築、LED照明などの環境に配慮した設備の導入なども考えている。また、防災施設として備蓄倉庫や非常用発電機などの整備も検討していく。

 みどりの南小中学校は、18年4月に開校したみどりの学園義務教育学校が学区内の宅地開発で24年度にも教室が不足する見込みから、同校の分離新設校として建設を計画。小学校と中学校を同じ敷地内に併設することで、児童と生徒の適切な学習環境を確保する。

 今月17日には基本・実施設計の条件付き一般競争入札を公告。予定価格は税抜き3億6555万円。開札は9月18日を予定している。履行期限は22年2月28日。

 施設の基本・実施設計をまとめるほか、地質調査や貯留浸透施設設計なども行う。

 設計の策定後、22~23年度に校舎を建設する予定。また24年4月の開校に併せて、周辺の学校プールを集約した新屋内プールを同校北側の用地に整備する考えだ。


 【写真=想定スケジュール】

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