市原市は21日、小中学校トイレ環境整備事業について、設計業務・施工業務・統括管理業務を一括発注するための公募型プロポーザルを開始した。事業期間は、契約締結後から２０２４年３月14日まで。上限提案価格は、小学校11億５３０３万９０００円、中学校８億５０７６万５０００円の総額20億３８０万４０００円。事業では、市立小学校39校、市立中学校22校を対象に整備を行い、校舎における「洋式トイレ学校充足率１００％」を達成するとともに、屋内運動場および武道場にある全てのトイレで洋式化などを実施し、児童・生徒の健康で快適な学校生活を確保する。

　事業の基本方針は、健康で快適な学校生活環境の提供、安全な改修計画、災害対策、地域への貢献、適正な事業執行。工事箇所は▽トイレ大規模改造＝18校・22か所▽和便器洋式化改修＝校舎46校、屋内運動場53校、武道場21校▽和便器閉鎖改修＝36校。

　プロポの参加者は、単独企業または、特定建設工事共同企業体としている。

　参加資格要件は、市が発注し19年４月１日以降に契約した建築一式工事または管工事において、公告日前２か月以内に評定点60点未満、または公告日前１か月以内に同60点以上65点未満の通知を受けていないことなど。

　単独企業の場合は、市の入札参加資格者名簿において建築一式工事または管工事の等級格付けＡランクで、一定の要件を満たす者を施工業務の現場代理人と施工管理責任者、また業務全体の統括的な管理責任者として配置できること。

　共同企業体は３社以下で構成。代表会社については構成員のうち最大の施工能力を有し、建築一式工事または管工事について特定建設業許可を受け、市の入札参加資格者名簿に建築一式工事または管工事の等級格付けＡランクで登載され、一定の要件を満たす者を施工業務の現場代理人と施工管理責任者、また業務全体の統括的な管理責任者として配置できること。代表会社を除く構成員は、市の入札参加資格者名簿において地区区分が「市内」であること。

　また、業務別および協力会社の参加資格要件も設定されている。

　今後の主なスケジュールは▽現地視察会参加申し込み受け付け＝24日まで▽現地視察会＝26日予定▽質疑受け付け＝31日まで▽質疑回答＝９月３日▽参加表明受け付け＝同月７日まで▽参加資格審査結果通知＝同月10日▽ＶＥ提案受け付け＝同月16日まで▽ＶＥ提案採否結果回答＝同月18日まで随時▽技術提案書受け付け＝同月23日～10月５日▽技術提案書・プレゼンテーション審査、優先交渉権者決定＝同月９日▽審査結果・優先交渉権者などの公表＝同月12日▽仮契約締結＝同月22日▽本契約締結＝議決後。

　優先交渉権者と事業契約が締結できない場合は、次点候補者を優先交渉権者として契約交渉を行う。