県は8月31日、第10回県河川整備計画策定専門会議を書面で開催し、河川整備計画の変更素案を公表した。荒川中流右岸ブロックのうち、入間川・高麗川は新たに計画高水流量を設定。下流の国管理区間の受け入れ可能な流量や東日本台風による被害を踏まえて決定する。
また都幾川・槻川・兜川・市野川は計画高水流量を現行計画の確率規模からワンランクアップに相当するレベルに引き上げる。加えて飯盛川・葛川・九十九川・新江川は合流点処理計画として、水門閉鎖時間中の降雨量や貯留量を考慮した上で10年に1回程度発生する降雨と定める。
中川・綾瀬川ブロックでは元荒川と庄兵衛堀川の目標達成のために必要な治水対策を設定。元荒川は中上流で頻発している浸水被害を解消するため、武蔵水路との交差部付近に新たな調整池を整備する考えを打ち出した。
庄兵衛堀川については、既存調整池(昭和沼)を新たな調節池として活用するとともに、庄兵衛堀川から既存調整池までの導水路を整備することで事業の推進を図る考えだ。