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群馬県東部農業事務所農村整備課

県東部農業事務所農村整備課は薮塚西部60haの事業化目指す

2020/10/21 群馬建設新聞


県東部農業事務所農村整備課は、雨水排水対策を計画する太田市大久保町などに広がる薮塚西部地区330 haのうち、大久保地区に続く2地区目として60 ha規模の事業化に向け準備を進めている。2021年度に事業申請し、22年度の採択を目指す。事業化後は実施設計を委託、早ければ23年度に着工する。側溝と調整池整備が見込まれている。16年度に事業着手した大久保地区は22年度の完了に向け、21~22年度の2カ年で約4400mの排水路敷設、調整池2カ所を新設する。

事業化を目指す60haは、北関東自動車道と主要地方道桐生伊勢崎線に挟まれた地域。大久保町と大原町に跨り、主にヤマトイモやスイカを栽培する畑地となっている。

都市化の進行による雨水排水量の増加により、降雨時に農地や住宅地で湛水被害が発生している。

雨水排水対策として、側溝を敷設するほか、地下浸透型の調整池を4カ所程度設置する。側溝の延長などは、プロファ設計(伊勢崎市)が21年3月5日納期で進める基本設計の修正業務で実施する流域調査の結果をもとに検討する。基本設計は同社が担当した。

北関東自動車道太田藪塚インターチェンジ南側に広がる大久保地区125 haは、調整池5カ所、約1万mの排水路整備を計画。工事は3工区に分けて進めており、藪塚本町南小学校(大原町2201-1)の南西側をA工区、太田藪塚インター南側がB工区、同インター西側をC工区に位置付けている。排水路は全体計画約1万mのうち、19年度末までにA工区の全区間とB工区の一部で約3500mが完了した。B工区は石川建設(太田市)と石橋建設工業(太田市)が21年3月5日の工期で約1300mを施工し、完了させる。

C工区は約790m区間を20年度に加藤建設興業(太田市)が施工。21年度以降に残る約4400mの工事を進める。

5カ所に設置する調整池は、これまでにA工区の2カ所が完成している。いずれも地下浸透型で法面は土羽による仕上げ。残る3カ所はC工区に計画。

C工区に整備する3カ所のうち、調整池5はすでに小林建設工業(太田市)が施工を進めている。

調整池4は面積2500㎡程度の敷地に築造を計画。早期着工に向け、年度内に用地交渉へ着手する。調整池3は面積3500㎡へ建設を予定し、早ければ21年度に用地取得をスタートさせる。

残る145 haは南北にルートをとる県道大原三ツ木線の東側に広がるエリアとなる。今回事業化を目指している60haの次に事業化を図ることになる見通し。

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