記事

事業者
長野県建設部施設課

入札時VE、来週にも公告/県社会福祉総合センターの除却

2020/10/28 長野建設新聞

 県施設課は県社会福祉総合センター(長野市若里)の除却工事を来週にも公告する。26日の県建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格を決めた。入札方式は技術提案付き受注希望型競争入札方式(入札時VE方式)を採用する。入札参加基本要件は解体841点以上、県内本店。発注規模は税込み予定価格5億円以上。

 建物はRC造地下1階、地上6階建て、延べ面積8716㎡(建築面積1686㎡)で、竣工は1972年。敷地面積は5630㎡。工事には車庫(S造平屋、延べ面積112㎡)と駐輪場(同15㎡)の除却工事も含む。設計は湯本建築設計(長野市)。開札予定時期は12月下旬で、工期は県議会議決日から約750日(ただし2023年3月27日まで、債務負担行為設定済)。

 入札参加者には同種実績として05年度以降におけるRC造(SRC造を含む)3階建て以上、かつ延べ面積4500㎡以上の建築物の解体工事の実績(民間を含む)を求める。また配置技術者要件では、主任(監理)技術者として解体工事施工技士かつ1級建築施工管理技士、または解体工事施工技士かつ1級土木施工管理技士の配置を、また元請けにおいて特別管理産業廃棄物管理責任者の配置を求める。

 建物は高層かつ大規模なため、安全管理や騒音・粉塵対策に高い技術力が求められ、また建築解体やアスベスト除去、基礎杭撤去について民間工事に用いられる各種工法によりコストの縮減が期待できることから、入札時VE方式の採用を決めた。

 技術提案を求める具体的な内容は次の6項目。

 【施工技術】

 ◆市街地における高層大規模解体工事の施工計画=倒壊(躯体・足場共)や落下物等を防止しながら、コストを抑えた効率的な工事を行うための施工計画

 ◆大規模杭撤去工事のコスト縮減=安全性を担保しつつ、独自の工夫等によりコスト縮減を図る工法

 【安全管理】

 ◆高層大規模解体工事における作業環境の安全性=工事の進捗状況に応じた作業環境の安全対策(転落・解体物の衝突等)

 ◆工事中の防犯=解体現場内への侵入防止対策

 【工事現場及び周辺環境の保全】

 ◆アスベスト・粉塵等の飛散防止(作業員・周辺環境共)

 ◆騒音等の低減対策=解体工事時に発生する騒音及び振動の減衰対策の目標値及び方法

 ◆西側タイル壁画の記録方法=写真撮影等により西側外壁のタイル壁画を記録する方法

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら