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県マロニエ建築賞表彰式、建築やまちづくりをリード

2020/11/28 日本工業経済新聞(栃木版)

 第32回県マロニエ建築賞表彰式が27日、県庁東館で開かれた。マロニエ建築賞のマスケン新社屋をはじめ、建築優良賞3作品の建築主、設計者、施工者に福田富一知事が表彰状と記念の盾を授与。都市景観の形成や歴史・文化の創造、建築水準の向上に貢献する建築物を称えた。

 福田知事は「今後も周辺環境に調和し意匠に優れた質の高い作品を建築し、とちぎの美しい景観に配慮したまちづくりを牽引してほしい」とあいさつ。

 来賓の山形修治県議会副議長は「受賞作品はまちの一体感の演出や親しみやすい空間構成、高揚感や臨場感を醸し出す構造といったこだわりが随所に見られる。今後、人々が集い交流する拠点としての役割を担うことを大いに期待している」と祝辞を寄せた。

 主催団体から青木格次県建築士会長、佐々木宏幸県建築士事務所協会長、小野﨑忠県建設業協会常務理事、阿久津新平日本建築家協会関東甲信越支部栃木地域会代表、川村定男とちぎ建設技術センター常務理事らが出席した。

 梶原良成審査会委員長(宇都宮大学教授)は、受賞作品はいずれも独創的で質の高いデザインを実現しており、県の建築やまちづくりをリードする優れた建築物と総評した。

 閉式後に受賞作品を語る会が開かれ、受賞作品を建築主、設計者、施工者が基本コンセプトなど作品について説明。梶原委員長と山島哲夫副委員長(前宇都宮共和大学副学長兼教授)を交え、作品の理解を深めた。

 マロニエ建築賞は県民の美しい景観に配慮したまちづくりに対する意識の高揚、建築活動の活性化を図ることが目的。1989年に創設し、累計で206件が受賞している。

 受賞作品は次の通り。(①建築主②設計者③施工者)

 ◇マロニエ建築賞

 ▽マスケン新社屋(宇都宮市西川田東町11-1)=①マスケン②篠崎弘之建築設計事務所(東京都渋谷区代々木5-7-9-301)③マスケン

 ◇マロニエ建築優良賞

 ▽日光市本庁舎(日光市今市本町1)=①日光市②佐藤総合計画・翔建築設計事務所特定設計業務共同企業体(東京都墨田区横網2-10-12)③東武・磯部・八興特定建設共同企業体(日光市大桑138)

 ▽総合スポーツゾーン新スタジアム(宇都宮市西川田2-1572-1外)=①県②久米・AIS・本澤特定建築設計業務共同企業体(東京都江東区潮見2-1-22)③鹿島・増渕・渡辺・那須土木・磯部・浜屋特定建設工事共同企業体(宇都宮市京町11-12)

 ▽コベルコパワー真岡真岡発電所みらいん(真岡市鬼怒ヶ丘1-12-1)=①コベルコパワー真岡②竹中工務店(東京都江東区新砂1-1-1)③竹中工務店北関東支店(埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-9-6)

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