県は２日、一般会計に３５億２０１１万円を追加する１２月補正予算案を発表した。新型コロナウイルス感染症対応分は３４億３０４９万円。県立学校の衛生施設改修に１億５８７０万８０００円、校舎等整備に１億９８４２万９０００円、特別支援学校校舎等整備に２億７０３万８０００円を計上。宇都宮高校など５校のトイレ改修や富屋特別支援学校など２校の普通教室整備などを実施するほか、県立学校ＩＣＴ環境整備事業に６億６１７４万２０００円を計上。間伐材生産力強化対策事業費１億８０００万円を措置した。

　県立学校の衛生施設改修は、新型コロナ感染症対策でトイレ改修の設計費と工事費を措置。宇都宮高校（通信制棟）と定時制の大田原東高校の２校に７４０９万６０００円、盲学校（幼小部北棟）や聾学校、益子特別支援学校の３校に８４６１万２０００円を配分。洋式化や床の改修などを実施する。

　県立学校校舎等整備は中学校・高校に１億７０４９万６０００円、特別支援学校に２７９３万３０００円。宇都宮高校など６３校と盲学校など１４校の教室に換気に必要な防虫用網戸を設置する設計費と工事費を措置した。

　特別支援学校校舎等整備は普通教室増設の設計費や工事費、机や椅子の購入費などを計上。富屋は１億２７０４万９０００円で普通教室８室、足利中央は７９９８万９０００円で普通教室３室を整備する。

　学校ＩＣＴ環境整備は電子黒板機能付きプロジェクタ２０６４台を整備。全県立学校７９校１分校が対象。

　環境森林部は日光国立公園設備整備でサーマルカメラ導入などに３５６万５０００円、県民の森設備整備でＷｉ－Ｆｉ設備や電源の整備に１６４３万１０００円を計上。間伐材生産力強化対策事業は、森林組合などが行う搬出間伐材の増産に対し助成する。

　経営管理部の情報システム等効率化事業は３億３６２５万円。テレワーク用パソコン導入などに２億５３５３万２０００円、庁内無線ＬＡＮ環境整備に７６３８万５０００円。

　なかがわ水遊園では子ども広場の環境整備やサーマルカメラなどの購入に６５９５万４０００円。産業技術センターリモート環境整備のタブレット端末やモニタ導入に２１５万１０００円、農業者等支援ＩＣＴ化事業に１１７７万２０００円。

　サーマルカメラや空気清浄機、サーキュレーター等の整備は青少年教育施設に６４８万１０００円、農業大学校に３８６万７０００円、消防学校に１９１万４０００円など。警察本部はオゾン空間除菌機やサーマルカメラ整備に７４８万４０００円を措置した。

　補正後の額は１兆７２４億７６９０万円となる。