伊勢崎市の境消防署庁舎建設事業が動き出す。2021年度上半期中に設計業務を委託。並行して用地買収を進め、同年度中の造成工事開始を目指す。22年度単年で建設工事を行い、23年度に運用開始となる。新施設へ移転後、既存施設の解体工事に取り組む。
建設予定地は多方面への出動を想定し、国道354号沿いの境文化センター南側の農地とした。面積は5782㎡。うち、748㎡が建物敷地となる。560㎡が駐車場、2530㎡は訓練場、残る1944㎡を緊急車両の通路や防火水槽とするゾーニング。
庁舎は2階建て。1階に事務所など、2階は仮眠室などを配置。仮眠室は個室で、7部屋程度を確保する。施設配置などは21年度の設計で検討する。
21年度の設計および造成工事は指名競争入札となる見通し。22年度の建設工事は、建築・電気・機械の3分離発注が濃厚となっている。
敷地東側で隣接する市道(境)4-257号線は、消防署建設に伴い改良工事を計画。現況幅員6mを拡幅し、緊急車両などの通行を円滑にする。同線も21年度に設計を委託する予定。建設工事に合わせて改良する。
現況施設は1971年に建設されたRC造2階建て、延べ床面積340・5㎡。2023年度に新施設へ機能移転した後、同年度中に解体する。