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千葉県葛南土木事務所

2号調節池など整備/県葛南土木事務所/飯山満川改修事業/進捗率18年度末で約51%

2020/12/23 日刊建設タイムズ

 県葛南土木事務所は、飯山満川の河川改修事業を進めている。本年度は3億5600万円で事業を推進。住宅市街地基盤整備事業で2号調節池の上部工や掘削工、広域河川改修事業で測量、設計などをそれぞれ実施する。事業の進捗率は、住宅市街地基盤整備事業と広域河川改修事業を合わせ、2018年度末で約51%となっている。総事業費は152億2000万円(住宅市街地基盤整備事業72億9000万円、広域河川改修事業79億3000万円)を見込む。

 住宅市街地基盤整備事業の2号調節池は容量約2800立方メートル。詳細設計を三井共同建設コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区中央2―5―1)が担当。本年度は上部工と掘削工を実施。上部工は9月17日の一般競争入札で、京葉都市開発が予定価格7554万円(消費税抜き)に対し7480万円(同)で落札した。コンクリート橋の上部工を実施。規模は橋長32・7m、幅員7・2m。工法はトラックレーン架設。

 また、掘削工は今月23日に一般競争入札が開札となる。工事延長は84・9m、内容は軟弱地盤処理工(スラリー攪拌)163本、掘削工4100立方メートル、ブロックマット628㎡。構造は法覆護岸で、深層混合処理工法(スラリー攪拌)。

 このほか、飯山満川環境影響調査を委託している。2号調節池周辺で地下水位観測10か所、水準測量10か所を実施。京葉シビルエンジニアリング(千葉市中央区松波1―10―10)が担当している。

 住宅市街地基盤整備事業は1998年度から着手。護岸工の延長が700m。調節池2か所(1号調節池、2号調節池)を整備する。1号調節池は完成しており、規模は9700立方メートル。総事業費は約72億9000万円を見込む。

 事業は昨年度までに、護岸工528m、用地は5570㎡のうち3026㎡の取得を完了。事業費44億円を投入し、事業費ベースの進捗率は65%となっている。

 一方、広域河川改修事業は本年度、事業費4000万円で河川測量、護岸詳細設計を実施。河川測量は船橋測量設計(船橋市滝台町107)に520万円(消費税抜き)、護岸詳細設計は八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区新田町1―1)に1260万円(同)でそれぞれ委託。

 河川測量の延長は1・03㎞。内容は中心線測量、縦断測量、横断測量。護岸詳細設計の延長は約700m。委託場所はいずれも船橋市米ケ崎町ほか地先。

 海老川の上流にあたる飯山満川では、周辺で大規模な区画整理事業などが行われ、急速な都市化により今後も著しい流量の増加が見込まれる。このため、区画整理事業地内で調節池および河道部の整備を行うことにより、海老川本川への負担軽減を目的に事業を実施している。

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