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栃木県真岡市

真岡市予算案、新産業団地は設計、測量費、第1学校給食センター2カ年で設計

2021/02/09 日本工業経済新聞(栃木版)

 真岡市は8日、2021年度当初予算記者会見を開いた。一般会計は338億円で前年度から14億5000万円減(4・1%減)。普通建設事業費は32億2713万円で前年度から29億7387万円(48%減)の減少。特別会計は新たに産業団地整備事業を加え6会計となった。新庁舎周辺整備事業や庁舎建設事業、第1学校給食センター整備基本設計、井頭周辺活性化、総合運動公園整備などを推進。土木費では市道11路線の道路改良事業や3橋の長寿命化詳細設計委託料を計上した。(3面に予算概要)

 特別会計の産業団地整備事業には16億9831万円を計上。3月の市街化調整区域編入と22年度からの造成工事を見据え、宅地造成事業に伴う用地買収費や物件補償費を予算化。一般会計には実施設計、測量、物件調査などの委託費に8816万円、代替地整備に伴う道路舗装工事費2025万円を充当。また、新規で産業団地道路整備事業費3億2330万円計上し実施設計や土地購入、移転補償費に充てる。23年度の分譲開始を目標にしている。

 第1学校給食センター(東郷496-1)は基本設計業務委託費に1902万円を措置。建て替えを進めるため2カ年で整備基本設計、実施設計業務を実施する。候補地は現在審議中。

 新庁舎周辺整備推進事業費は7399万円。24年度の開館を目指す複合交流拠点施設の事業者選定アドバイザリー業務に427万円、設計のモニタリング支援業務に339万円、事前調査・基本設計に6606万円を計上した。

 井頭周辺活性化推進事業は周辺エリアの活性化基本計画策定委託に1218万円を予算化。井頭公園を核に井頭温泉や観光いちご園など周辺施設を観光ゾーンとして活性化を図る。

 庁舎建設事業は旧庁舎の解体工事費に1億4000万円、解体後の駐車場などの外構工事、新庁舎の庇工事費に2億9200万円、庇工事監理業務等委託853万円を割り振った。旧庁舎解体工事は9月末までに完了する見込み。

 総合運動公園整備ではⅢ期工区整備事業費として1億4339万円を充当。とちぎ国体に向け人工芝サッカー場周辺施設の屋外トイレや芝生広場、園路、中央駐車場、雨水排水路などを整備する。

 道路改良事業費は6億1945万円を計上。幹線道路の市道113号線や市道289号線のほか市道126号線、3395号線、245号線、5554号線、210号線、4202号線、2044号線、4040号線、4382号線の改良工事費に約4億円。設計費約6000万円、土地購入約6000万円、補償関係に約5500万円を措置した。

 橋梁長寿命化は市道1412号線橋、越後橋、市道3325号線橋の補修詳細設計に1980万円、国庫補助による橋梁修繕計画改定に1000万円を措置。橋梁長寿命化工事は3橋と三ノ宮橋の補修に3620万円を措置した。

 このほか、新規事業では公共施設等総合管理計画推進業務642万円、合葬墓地計画策定300万円、旧環境保全センター水処理管理棟解体整地工事3392万円、防災重点ため池災害耐性調査2000万円、小中学校の防犯カメラ改修工事実施設計および工事費2329万円、金鈴荘再整備調査設計200万円などに配分した。

 水道事業会計の資本的支出は4・6%減の9億8024万円。土地区画整理事業の進捗に合わせ配水管の整備を進めるとともに浄水場の設備更新に取り組む。

 公共下水道事業会計の資本的支出は11・8%減の13億5209万円、農業集落排水事業は9・5%増の2億5789万円。汚水管、雨水管の布設工事や未整備箇所の管渠整備工事を実施。水処理センターは再構築するため長寿命化、耐震補強事業を実施する。

 石坂真一市長は「市総合計画2020-2024を着実に進め、選択と集中を基本に真に必要な施策に予算を重点配分した」と編成方針を語った。

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