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(社)埼玉県造園業協会

埼造協が公園マネジメントをテーマに講演会開く

2021/03/19 埼玉建設新聞

 埼玉県造園業協会(渡邉進会長)は18日、さいたま市内の埼玉会館で指定管理者勉強会を開き、会員のほか、県や市町村職員など90人近くが参加した。講師には農学博士で、公園財団理事長の蓑茂壽太郎氏を招き「公園マネジメントについて」を演題に講演が行われた。

 冒頭、渡邉会長が「本日の講演は時代の潮流や現状を踏まえ、われわれの進むべき方向性を示してくれる」と敬意を表し、今後の業務、さらには公園のあり方を再認識する場として期待を寄せた。

 蓑茂氏は、これからの公園マネジメントについて「真正面から考えなければならない時代」とし、業界、公園行政に対して裾野を広げた取り組みを求め、日本や海外における過去の都市公園を紹介。「公園を造り、その周辺を住宅地などにすることで街に活性化をもたらした」と説明し、それが現代にも通じており「公園が地域をつくり、地域力が公園をよみがえらす」と訴えた。さらに、蓑茂氏は公のみの役割から公と民の連携が不可欠になっていると強調し、公園の価値向上に向けては民間活力の導入、まちづくりと一緒になった裾野の広い公園づくりを力説。公園単体ではなく、都市開発と公園整備を一体的に捉えるなど「分化から統合へ」を念頭に置き「学び、考え、行動」することが公園をよみがえらす仕組みと提案した。

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