「マルチモード」に類型
大宮国道事務所は21日、さいたま市と共同で、大宮駅西口交通結節点(バスタ)事業における計画検討会の第1回会合をさいたま新都心合同庁舎2号館で開催した。同事業の形態を既存の鉄道駅を中心とした総合的な交通拠点とするマルチモードバスタに類型し、主に高速および貸切バスを対象とする。
大宮駅では東北、中部・関西、北陸方面や羽田・成田空港などへ向かう高速バスが一日平均約170便発着している。乗降場は西口と東口に点在し、乗客は路上での乗り降りや歩道上に荷下ろししている状況。上屋やベンチもなく、待合環境が十分ではない。
これらの課題解決に向けて求められる機能は、歩行者の交通モード間の乗り継ぎと接続、まちづくりとの連携およびにぎわいの創出。また、防災機能として代替輸送の確保、ライフラインの確保などにも重点を置く。
さらに、さいたま新都心駅周辺への回遊性向上に向けて、新たなモビリティサービス(自動運転)へも対応する。
今後、第2回会合を夏ごろに開催して▽施設計画=施設内容・機能・配置▽事業スキーム=事業区分、事業手法▽バスタ機能=交通、サービス、交流▽動線ネットワーク=歩行者、モビリティ、さいたま新都心とのつながり、国道17号からのアクセス--などを検討する予定。
検討会には、座長の岸井隆幸日本大学理工学部土木工学科特任教授、久保田尚埼玉大学大学院理工学研究科教授、羽藤英二東京大学大学院工学系研究科教授(リモート参加)など委員14人が出席した。
【委員14人が出席した検討会】