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(財)建設業振興基金

【建設労働者育成支援】20年度は357人の就職決まる

2021/07/06 本社配信

 厚生労働省からの受託事業として建設業振興基金が2020年度に実施した建設労働者育成支援事業の実績がまとまり、全ての事業目標を達成したことが分かった。20年度は中央拠点1カ所、地方20カ所で全51の職業訓練実施コースを行った。緊急事態宣言発令等の影響もあって4コースが中止になったものの、事業目標500人に対して512人が受講し、職業訓練を修了した498人のうち、357人が就職した。修了率は97・3%で、就職率は71・7%となり、いずれも事業目標を上回った。

 女性の受講者は69人で全受講者の13・5%を占め、うち修了者は65人(修了率94・2%)、就職者数は41人(就職率63・1%)だった。

 同事業では、離転職者、新卒者、未就職卒業者等のうち、建設業での就業を希望する人を全国各地で募集し、必要な職業訓練(座学・実技講習+資格取得)を無償で実施した上で、無料職業紹介までを一括で行っている。

 就職者の職種は重機オペレーター等の建設機械運転が96人で最多となり、土木作業員が74人、躯体系を除く建設の職業が53人と続いた。また建設業とは関係がない「その他の職業」に就いた人が72人となった。

 訓練終了後のアンケート調査では、97%が「満足」と回答している。

 なお、振興基金は本年度も同事業を受託しており、中央拠点1カ所、地方拠点15カ所の計16カ所で全50コースを実施する。

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