記事

事業者
国土交通省羽越河川国道事務所

未知の体験に感動 トンネル工など荒川中生徒が職場体験

2021/07/16 新潟建設新聞

 北陸地方整備局羽越河川国道事務所は13、14日の2日間にわたり、キャリア教育の一環として、村上市立荒川中学校の2年生を対象に職場体験学習会を開催した。大石ダムを見学したほか、朝日温海道路の11号トンネルや立島地区で行われている盛土工事で現場の業務を体験した。

 当日は、事務所内で羽越河川国道事務所が管理している河川および道路の事業概要のほか、災害対策や対応についてどのように備え、対策・訓練を行っているかなどを担当者が説明した後、現場へ移動し、実際の施設や工事現場を体験した。

 11号トンネルの工事現場では、工事の進め方について、現場の施工を担当する大成建設・岩田地崎建設特定建設工事共同企業体の板垣技術者がトンネル工事の概要や施工方法などについて解説。同トンネルの掘削は主にダイナマイトを使用し、地盤を爆破しながら掘り進めていることなど作業工程を動画やパネルを使用し分かりやすく説明した。

 生徒らはダイナマイトを使用してトンネル工事を行っていることに驚き「どれくらいの量を使用するのですか」「山は爆破して大丈夫ですか」などと興味津々な様子で質問をしていた。

 また、富樫組が施工を担当する朝日温海道路の立島地区盛土工事では、ICTを活用した工事現場を見学。ICTを活用することで、本来ならば熟練の技術者でなければ出来ない仕事も入社1~2年の若手の技術者でも簡単に施工が出来るようになったことや作業の効率化も図れるとの説明を受けた。その後、生徒は実際に重機に試乗し、ICT技術を肌で実感した。

 職場体験を終えた渡邉月(ないと)くんは「トンネルがダイナマイトを使用して掘っているのにはびっくりしたし、重機が自動で動くことも驚いた」と話し、遠山太陽(ひかる)くんは「自分が知らないことが多く知れて面白かった。普段見ることの出来ないトンネル工事の裏側を見れたことはとてもよかった」と感想を述べ、貴重な体験に満足した様子だった。

【写真=ICT重機の説明を受ける生徒、トンネル工事の現場に興味津々】

記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら