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栃木県下野市

下野市実施計画、新産業団地アクセス路整備、22年度事業107億 祇園小給食室を増改築

2021/07/16 日本工業経済新聞(栃木版)

 下野市は、2021~22年度の第2次市総合計画実施計画を策定した。22年度の総事業費は107億203万5000円を見込んでいる。しもつけ産業団地のアクセス路となる市道8370号線整備をはじめ南河内第2中学校区給食室改修、市道大規模修繕、市道2420号線他1路線整備、自治医大駅周辺整備、市道1-3号線他整備、市道2-1号線整備、市道2-29号線整備、天平の丘公園周辺施設整備事業を盛り込んだ。(2面に実施計画)

 22年度の市道8370号線整備は3億1200万円。しもつけ産業団地(下坪山、花田、絹板)へ隣接する市道を整備。24年度の完成を目指し道路延長650m、調整池2万800立方m、雨水管渠延長1245mを計画。新産業団地の利便性を高める。

 南河内第2中学校区給食室改修は1億1694万円。祇園小学校の給食調理場を増改築し、子学校の緑小学校と南河内第2中学校に配送する親子方式に改める。受配先となる2校は搬出搬入口や配膳室を整備する。23年度の供用開始が目標。

 市道大規模修繕は1億7488万9000円。大型交通量の増加や経年劣化により損傷が進行している路線を長寿命化。広範囲にわたり機能が劣化している市道3路線程度を選び、大規模舗装修繕工事を計画的に実施する。

 市道2420号線他1路線整備は1億2150万円。地元から要望が寄せられた路線で、生活道路整備検討委員会が採択した。対象は下石橋公民館周辺(下石橋)、境界問題で一次中断していた事業を再開。幅員が狭く舗装の損傷が激しいため、拡幅改良する。

 自治医大駅周辺整備は9500万円。JR自治医大駅東口広場をはじめ市道7002号線ほか24路線のバリアフリー化を施工。都市再生整備計画に基づき歩道と車道の段差解消、視覚障害者用誘導ブロックの設置、破損した陶板ブロックを改修する。

 市道1-3号線他整備は9000万円。一般県道下野壬生線から主要地方道栃木二宮線までを結ぶ路線を整備。市の基幹的道路網を築き、市の一体性を確立。対象はJAライスセンター東側(小金井)。総延長2100m、幅員12mで計画した。22年度完成予定。

 市道2-1号線整備は6600万円。主要地方道鹿沼下野線に接続する市道2-1号線は交通量の増加が見込まれるにもかかわらず、線形が屈曲し幅員が狭小。上古山地区の拡幅改良とともに、歩道を整備。歩行者や通学児童の安全を確保。22年度完成予定。

 市道2-29号線整備は6300万円。小金井駅東口広場~国分寺東小学校を結ぶ通学路(駅東、柴)ながら歩道がマウントアップ形式。歩車道の段差が15㌢あり、セミフラット形式へ変更する。通行障害物を除去し、使い勝手の良い道路に改良する。

 天平の丘公園周辺施設整備は5200万。開園から30年以上が経過し、樹木が伸び放題。散策用園路周辺の平地林を間伐し、明るさと景観性を向上。市歴史的風致維持向上計画に位置付けた重点区域だけに、老朽化施設を改善しつつ魅力のある公園に再生する。

 グリムの森施設整備は4400万円。グリムの森、グリムの館、お菓子の家の適正な維持管理運営のため、必要に応じ設備更新や修繕工事を実施。グリムの館は築25年近くが経過しており、改善保全計画に沿って長寿命化。芸術文化の振興や生涯学習を推進する。

 ゆうゆう館改修は3833万5000円。温浴施設を中心に健康増進や市民の憩いの場。16年度に実施した建物診断調査の結果を踏まえ、老朽化箇所を改修。市民に親しまれ、末長く利用できるよう施設機能をより充実させる。

 仁良川地区土地区画整理事業は5億8893万6000円。事業期間は1995~2023年度。施行面積91・4ha。総事業費135億を見込む。20年度末の進捗率は78・6%。総合的な面整備を通じ、公共施設の整備改善、宅地の利用増進を図る。

 スマートIC整備は1億8900万円。北関東自動車道へスマートIC(上古山、下古山)を誘致。総事業費は約36億円(東日本高速道路約25億円、市約11億2000万円)。産業、観光、医療のストック効果を最大化し、企業誘致や物流機能を強化する。

 しもつけ産業団地整備推進は9120万4000円。事業主体は県土地開発公社、開発面積33・3ha、分譲面積24・3ha。事業期間は20~24年度。総事業費は約68億4000万円。6区画を創出し、公園2カ所、調整池1カ所、区画道路を整備する。

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