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茨城県県南農林事務所

県南農林事務所の21年度新規採択事業まとめ

2021/07/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 第2回目は県県南農林事務所の2021年度の新規採択事業をまとめた。土浦土地改良事務所では、経営体育成基盤整備事業の区画整理で吉沼明戸上口地区(つくば市、事業費8・5億円)が始まる。稲敷土地改良事務所では、経営体育成基盤整備事業の利根南部地区(利根町、事業費20億円)と大塚上地区(龍ケ崎市、事業費6・1億円)のほか、基幹水利施設ストックマネジメント事業で金江津用排水機場(河内町、事業費5・8億円)の長寿命化に取り掛かる。本年度は吉沼明戸上口、利根南部、大塚上で測量や換地に、金江津機場では実施設計に着手する。

 【吉沼明戸上口地区区画整理】

 本年度は地区界測量及び換地業務に取り掛かる。22年度は換地原案を作成するほか、別途実施設計を指名競争入札で発注。23~26年度に施工する。総事業費は8億5300万円。

 工事概要は、整地工(34ha、幹線L520m、2億8900万円)、道路工(支線ほかL5・15㎞、4100万円)、パイプライン工(支線ほかL8・63㎞、1億2500万円)、排水路工(支線ほかL7・538㎞、2億4200万円)、暗渠排水工(32ha、6100万円)。

 【利根南部地区区画整理】

 9月までに測量調査を指名競争入札で発注する。22年度に1期地区(32・2ha)の実施設計、23~26年度に工事に取り掛かる。2期地区(72・2ha)は23年度に実施設計に着手し、24~28年度に施工する。総事業費は20億4400万円。

 1期地区の事業費は6億6100万円で、内訳は整地工(32・2ha)が1億1700万円、道路工(L3・2㎞)が1600万円、パイプライン工(L5・52㎞)が8600万円、用水機場工(1カ所)が1億2200万円、排水路工(L2・9㎞、コンクリートフリューム)、暗渠排水工(31・6ha)が6700万円。

 ほかに測量が4500万円、用地補償が2600万円、換地業務が4500万円。

 【大塚上地区区画整理】 9月までに測量業務を指名競争入札で発注するほか、換地業務を県土地改良事業団体連合会に随意契約で委託する。22年度は引き続き測量と換地を進め、新たに実施設計に着手。23年度に着工し、26年度に完了予定。全体事業費は6億1600万円。

 工事概要は整地工(25・7ha、6800万円)、道路工(支線ほかL3・7㎞〔うち舗装L0・7㎞〕、2900万円)、パイプライン工(支線ほかL4・1㎞、9200万円)、用水機場工(1カ所、6800万円)、排水路工(支線ほかL4㎞、1億4000万円)、排水樋管ゲート(2門、5400万円)、暗渠排水工(24・9ha、5800万円)。

 【金江津用排水機場長寿命化】

 9月にも実施設計を指名競争入札で発注。工事は2022年と23年度に2分割で行う予定。事業費は5億8200万円。

 概要は排水ポンプ設備の補修や用水ポンプ設備の更新。そのほかレーキ式除塵機を新設し、機場建屋(RC造平屋、延べ223㎡)と吐水槽(RC造、B11m×W5・5m×H9・95m)で補修を実施する。


【利根南部地区の位置図】

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