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茨城県桜川市

22年1月に施工者公募/DB方式で延べ3500㎡/複合施設建設

2021/07/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 桜川市は岩瀬中央公民館、新図書館、岩瀬支所を集約した(仮称)複合施設の建設で2022年夏ごろの着工を計画している。延べ床面積は施設全体で3500㎡程度を想定。予定事業費は建設工事費のみで税込み16億円以内を見込む。建設に当たっては設計・施工一括(デザインビルド方式)を採用する。21年度に基本設計をまとめるとともに、予定地の岩瀬中央公民館の解体に取り掛かる。22年1月上旬にも複合施設の施工者を公募し、基本設計受託者と共同体を結成する。22年度に実施設計を行い、建設工事に着手。24年6月の開館を目指す。

 建設予定地は東桜川1-21-1の岩瀬中央公民館で、公民館機能の複合化などを踏まえ、現地で建て替える計画。岩瀬庁舎の北側に一級河川桜川を挟んで位置する。敷地面積は7790㎡で、全て市有地となる。敷地内の西側に立地する商工会は現状を維持し、東側に複合施設を建設する。

 複合施設の規模は、公民館スペース2000㎡程度、図書館スペース1500㎡程度の計3500㎡程度を想定する。構造はPCを含むRC造などを検討中。

 公民館スペースには多目的ホールをはじめ、調理室、和室、会議室兼研修室、健康スタジオなどを設ける。図書館スペースは開架方式の閲覧場所のほか、学習場所や書庫などを整備する。このほか公民館スペースと共有で、事務スペースに支所機能を配置する。

 駐車場は施設の南側に150台以上を確保する。また敷地の北、東、西の市道にそれぞれ出入り口を設ける。

 基本方針は◇公民館と図書館の融合が生み出す、新たな生涯学習スタイル◇先進の図書館+公民館の再生=利用したくなる学習施設◇知識と学び、人と人が交わる、活動と交流のフォーラム-を掲げる。

 全体の予定事業費は税込み18億156万5000円以内とする。また21年度当初予算には3カ年継続費21億5000万円(21年度2億9877万1000円、22年度16億5129万4000円、23年度1億9993万5000円)を設定している。

 基本設計は岩瀬中央公民館の解体設計を合わせてまとめる。解体工事は別途発注する予定で、岩瀬中央公民館の概要は1976年築のRC造3階建て、延べ床面積2633㎡。

 現時点の予定では、2022年2月下旬にも実施設計・施工の契約を締結。実施設計を22年4月~10月、建設工事を22年夏ごろ~24年3月ごろ、開館準備を24年3月~5月ごろに行う。

 市内全域に図書サービスを提供できる図書館が無いため、市は図書館の新設を計画。また新図書館の整備に併せて、老朽化する岩瀬中央公民館と、新庁舎建設に伴い設置を検討している岩瀬支所の機能を複合化し、ICTを核とした生涯学習拠点の整備を目指す。


 【写真=予定地の岩瀬中央公民館】

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