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国土交通省国営常陸海浜公園事務所

一般競争10月以降/樹林エリア広場整備へ/ウッドデッキ改修検討

2021/09/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省国営常陸海浜公園事務所の2021年度主要事業をまとめた。公園北側で未開園となっている樹林エリアでは、広場の整備として敷地造成工、管路埋設に着手するほか、サイクリング園路を整備する。いずれも一般競争入札で10月以降での発注に向けて準備を進めている。また同エリアでは、休憩施設棟などの建築に向けて、実施設計を年度内にまとめる。本年度の予算には、13億400万円(整備費4億4800万円、維持管理費8億5600万円)を盛り込んでいる。

 樹林エリア(約112ha)の広場整備では、伐採や敷地造成、管理用園路や埋設管整備などを計画する。工事金額の規模が、1億から2億円未満を見込んでいる。約8カ月の工期を設定した。

 サイクリング園路整備では、みはらしの丘から広場までをつなぐものとして、園路整備のほか、給排水設備に関する管路の埋設、受電設備や放送設備のための管路の埋設などに着手する。工事発注の規模が1億から2億円未満、工期は7カ月を予定している。

 4月当初の計画では、▽管理用園路(L1000m)▽サイクリング園路(L650m)▽給水設備、上水管(L2100m)、井水管(L2040m)、汚水管(L840m)▽植栽(アカマツ・落葉広葉樹)▽電気設備(地中埋設管、L270m)―となっている。

 樹林エリアへの休憩施設棟整備では、休憩棟のほかトイレ、倉庫の3棟を計画。日本工営㈱(千代田区)が実施設計の中で規模などを選定し、工事は22年度以降に着手する。

 このほか、老朽化施設への対応として、記念の森ウッドデッキ改修や入場ゲート、グラスハウス、管理センターの空調設備や換気などを改修する。記念の森ウッドデッキでは、全面改修を視野に入れながら、日常の管理の中でどこまで改修するかを調査・検討していく。実施設計を㈱エイト日本技術開発(岡山県)がまとめる。履行期限は22年2月28日までとしている。

 入場ゲートでは、キャッシュレス決済に対応するために、自動券売機12台、窓口券売機5台、年間パスポート券売機4台の製作や設置、調整を行う。公園南側に位置する砂丘エリアのグラスハウスでは、屋根の防水改修に取り組む。建物の規模・構造がS造(一部RC造)平屋、床面積約573㎡。

 国営ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡大沼605―4)は、計画面積350ha、供用面積が215・2haを有する。1979年に事業着手し、91年に約70haを開園した。30周年を迎えることしは、さらなる魅力向上を図っていく。

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