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県東、県南サイクルルート、約190㎞のモデル案を提示

2021/09/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 県東地域と県南地域のサイクルツーリズム推進協議会合同の第1回会議が10日、オンラインで開かれ、各地域のモデルルート案が事務局の県交通政策課から示された。ルートは鉄道駅や道の駅、主要観光地などを結び、県東地域は12市町を通過する総延長約194㎞、県南地域は8市町を通過する総延長約188㎞を設定。試走後の11月にルートを決定し、来年1月に名称を決定する予定。走行環境の整備を順次開始し、矢羽根などの路面表示や案内看板を設置していく。

 ルート案は通過する各市町の意見を聞いて選定。県東ルートは宇都宮、真岡、さくら、那須烏山、下野市、上三川、益子、茂木、市貝、芳賀、高根沢、那珂川町を通過。周回ルートの延長は約178㎞。このほか真岡駅から桑島大橋付近の県道二宮宇都宮自転車道線(鬼怒川自転車道)の約16㎞をゲートウェイとした。

 周回ルートは鬼怒川沿いや道の駅「はが」「サシバの里いちかい」「たかねざわ元気あっぷむら」「きつれがわ」「ばとう」、那珂川沿いを経て「もてぎ」、「ましこ」「にのみや」「しもつけ」を通過。とびやま歴史体験館や下野薬師寺跡、和紙や益子焼などの観光拠点を巡る。

 県南ルートは足利、栃木、佐野、鹿沼、小山、下野市、壬生、野木町を通過。周回ルートの延長は約178㎞。道の駅「みかも」の東側に周回ルートの北側と南側を連絡できるルート約7㎞を設定。小山駅から県道小山環状線犬塚交差点までの約3㎞をゲートウェイに位置付けた。

 犬塚交差点からは天平の丘公園や道の駅「みぶ」「にしかた」、大平山遊覧道路、唐沢山城跡、藤坂峠、足利学校、佐野市中心部、藤岡大橋周辺、野木ホフマン館などを通過。渡良瀬遊水地で分断される区間は検討中とした。

 モデルルートは県自転車活用推進計画の取り組みの一環。県東、県南のルートは県北地域の「ナス1」に続いて選定。1ルートは延長100㎞以上で県内全市町を網羅するコースを設定していく。

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