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甲斐市が新たな子育て支援施設計画

2021/09/22 山梨建設新聞

 甲斐市が新たな子育て支援施設の整備を計画していることが分かった。9月市議会で明らかにしたもので、今後建設地や施設内容などの検討を進める。候補地は活用方法が注目される県緑化センター跡地。市議からは図書館などを備えた複合施設とする案も出ており、策定中の同跡地整備基本計画に盛り込まれる可能性がある。

 保坂芳子議員の子育て支援施設建設に関する質問に、保坂武市長をはじめとする市幹部が答えた。市は県内の子育て支援施設を視察するなど、施設整備に向け研究を進めてきた経緯を説明。今後の見通しについて、「場所が決定しだい事業の運営形態をはじめ内容の精査を早急に行い、『すくすく育つ子育てしやすい街づくり』につながる拠点となるよう取り組む」と、事業化を推し進める方針を明らかにした。

 保坂議員は建設地は「市の中心で駐車場が整備され、駅からも歩いて来られる場所が望ましい」とし、県緑化センター跡地を挙げた。

 保坂市長は「募集した(同跡地活用)アイデアの中にも子育て支援センターや子育て世代の交流の場といった、子育てに関連する施設の提案が寄せられている。市議会からも類似する提案をいただいている」と述べ、同跡地整備基本計画の策定を進める中で検討していく意向を示した。

 保坂議員は施設の魅力・利便性向上のため複合施設にすることも提案。韮崎市の子育て支援センター『にらちび』を引き合いに出し、「(にらちびに)隣接する市民交流センター『NICORI』は図書館、市民活動支援室、ワーキングスペース、サテライトオフィスなども併設され複合施設としても非常に利便性が高いものとなっている」とし、市の見解を聞いた。

 市は「活用アイデアでは、子育て関連以外にも、高齢者・障害者の憩いの場、カフェや飲食といった飲食、物販などの提案もいただいた。近年さまざまな機能を備えた複合的施設の整備事例も多数見受けられる」とし、それらアイデアを踏まえ、年度内に複数の計画案をまとめる方針を示した。

 市は5月にプロポーザルを行い、同跡地整備基本計画策定業務を山梨総合研究所に委託している。


【写真=候補地に挙がる緑化センター跡地】

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