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栃木県市貝町

市貝町、土水路1.6㎞を柵渠に改修、市塙古郡水路整備事業に着手

2021/09/22 日本工業経済新聞(栃木版)

 市貝町は、市塙古郡水路整備事業(市塙)に着手した。約1・6㎞区間の土水路をU型柵渠(3面水路)に整備する計画で、8月に路線測量を県土地改良事業団体連合会(宇都宮市)に随意契約で委託した。年内の業務完了を目指している。また、月内にも全区間の縦横断計画策定と南側830m区間の詳細設計、用地測量を一括発注する予定。9月補正予算で委託料1721万3000円を計上した。全体事業費は概算で約4億円、2026年度の完成を目指す。

 事業区間は、北側の椎谷地区圃場整備区域から主要地方道宇都宮茂木線市貝バイパスと交差し、南側の一般県道市塙北長島線の先までの延長1610m。工事は下流側から進める方針。

 計画幅員は3~4m、高さ約1mを想定。工事は一定区間に杭打ちし横板を入れ、底部にコンクリートを流す現場打ち生コン。コンクリートに改修するだけでなく水路も広くしたい考え。

 今年度の業務完了後、来年度に南側830m区間の用地買収と430m区間の工事を予定。23年度に芳賀市貝バイパスまでの400m区間で工事を実施する見込み。

 24年度はバイパスから北側に着手し780m区間の詳細設計、用地測量、用地買収を進める。25年度に400m区間の工事、26年度に残り380mの工事を実施する見通し。

 町農林課によると県道交差部は断面が確保されているものの、町道交差部は断面が不足しておりBOXカルバートへの付け替えも検討している。

 現況の土水路は幅員2~2・5m、高さは最大約1mと狭く、雨天時には度々溢水が生じている。断面が小さいため崩れたり、堆積物がたまり浅くなっている箇所もある。 

 区間上流側では椎谷地区土地改良事業で既に柵渠が整備されているほか、区間を挟んだ南側下流も土地改良事業で整備済みで中間がボトルネックになっている状況。

 また、東側で改良されている町道市塙椎谷線の排水や大型分譲地のみどりの森いちかいからも水が流れるため区間の水路は重要性が高い。

 町では水路の機能性を高めるため改修工事を計画的に進めていく。

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