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北陸建設アカデミーに県内外から7人入校

2021/09/30 新潟建設新聞

北陸建設アカデミー(小野貴史代表理事、胎内市黒川)は27日、本年度第2回目となる「建設土木多目的コース」の入校式を、訓練生や理事、講師ら約20人が参加して同校内で開き、その中で訓練生が1人ずつ入校の動機を述べ、建設業の就職へ向けて一歩を踏み出した。

同コースは、厚生労働省の建設労働者育成支援事業を建設業振興基金が受託、北陸建設アカデミーが連携実施団体となり行うもの。建設業で働きたいと考えている求職者を対象に建設業に必要な職業訓練を実施し、基礎技能の取得や各種資格取得、就職へのバックアップを行う。今回入校したのは、7月1日から9月3日にかけて応募のあった11人のうち、参加が決定した7人。出身地は県外が千葉県、岐阜県、石川県の3人、県内は新潟市、五泉市、新発田市、弥彦村の4人。年代別では60代1人、50代3人、40代1人、30代2人となった。

入校式であいさつに立った小野代表理事は「われわれが一番大事にしなければならない人々の暮らしが災害で危機にある。そうした中、道路などのインフラメンテナンスを大規模にやらなければならない国土強靱化が行われている。だがその役割を担うわれわれ建設産業は大変な人手不足にある。特に技能系の就労者が減ってきている」と建設業の現状を説明した。また今回の研修について「企業との面談やカウンセリングも行う。そうした研修を通じ、自分を見つめる機会にしていただき、今後の人生をどのように歩んでいくかを考える機会になればいい。体調、安全を第一に一カ月間がんばってください」と激励した。

同アカデミーの中山智之ディレクターは「今回のコースは昨年から引き続き4回目となる。これまでの実績を申し上げると、参加された6割から7割の方が就職され、今も活躍している。皆様には資格取得を目的と考えず、自分自身がやりたいことのためのツールであると考えてほしい。建設業は地域の方々に感謝され、やりがいのある業界だと考えている。この業界に一歩踏み出せる機会としてほしい」と期待した。

その後、訓練生が一人ずつ自己紹介を行った。新発田市出身の長谷川邦明さんは「講習で資格をとり、建設業に就職したいと思っている」と述べた。また今回、女性でただ一人参加した千葉県出身の照屋恵子さんは「第二の人生を重機のオペレータをやりたいと思い申し込んだ。資格をとってそういう仕事に就けるようがんばりたい」と意気込みを語った。

実施期間は10月29日までの約1カ月間。10月14日には村上市内の日本海沿岸東北自動車道の工事現場見学や企業説明会、さらに修了式前日の28日には合同企業面談会を予定している。

【写真=小野代表理事、入校生、理事、講師らによる記念撮影、照屋さん】

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