県道路整備課は9月27日、沼田市利根町園原地内にある赤城根橋の床版損傷を受け298橋を対象とした緊急点検に着手した。1次調査として10月末ごろまでに点検の結果をまとめる。
1次調査の対象となるのは、赤城根橋と同年代以前に架設された鋼橋。路面の変状などを確認する。例年実施している橋梁定期点検業務の2021年度分を受注している7社が対象橋梁の点検を優先して行う。
1次調査の完了後、変状が確認された橋梁については2次調査へ移行。1次調査を行った7社が継続して実施する。
調査内容としては橋梁の床版下面の目視点検や打音調査といった詳細な点検を予定している。22年1月中旬までに2次調査を完了させ、異常が確認された橋があった場合は早期に対策へ移りたい考え。
点検を行っているのは◇長大(東京都中央区)◇協和コンサルタンツ(東京都渋谷区)◇パスコ(東京都目黒区)◇冨永調査事務所(高崎市)◇三陽技術コンサルタンツ(前橋市)◇千代田コンサルタント(東京都千代田区)◇大日本コンサルタント(東京都千代田区)-の7社となる。
床版が損傷した赤城根橋は橋長69・6m、有効幅員6mの単純RC桁橋と単純鋼トラス橋が合わさった2径間の橋梁。1960年に架設された。損傷を受けて、橋を含む区間は通行止めとなっている。現在も対応策について検討を進めている段階。