藤岡市は市道107号線烏川大橋で進めている耐震補強工事について、2022年度上半期に残るP4橋脚の工事発注を計画している。土木A級を対象とする条件付き一般競争入札が見込まれる。
烏川を跨ぐ同橋は1979年度に完成した関越自動車道の側道橋で、橋長411・3m、幅員9・05m規模。形式は2径間と3径間の連続箱桁橋。下部工はニューマチックケーソン基礎の柱式橋脚4基となっている。
起点は立石新田地内、終点部は玉村町八幡原地内。建設にあたっては藤岡市、高崎市、玉村町、旧新町(現・高崎市)の4市町が費用を負担した。現在実施している耐震補強も高崎市、玉村町が費用を負担することになっている。
耐震補強は橋脚4基でRC巻き立てや縁端の拡幅、横変位拘束構造の設置、桁と橋台をケーブルで連結することによる落橋防止対策などを計画。設計は大日本コンサルタント(東京都豊島区)が手掛けた。
21年度にP1~P3橋脚の3基を対象とした耐震補強に着手。工事は田畑建設(藤岡市)が落札し、予定価格は1億2651万円だった。
22年度施工対象のP4橋脚も耐震補強や落橋防止対策などを行う。22~24年度の実施計画に位置付けた22年度の事業費3億2326万円を試算。P4橋脚の工事はその一部を充て工事を進めることとなる。
23年度については落橋防止対策を進めるほか補修工事にも着手し、全体完了を目指す。