入間小学校跡地利活用事業を進める狭山市は、複合型商業施設誘致を手掛ける優先交渉権者にイオンリテール(千葉市、℡043-212-6500)を選定した。入曽駅周辺の顔となり、まちの魅力向上や交流人口の増加につながると評価。既存店や周辺施設などとの共存を図ると同時に、現在の入曽地域に新しい可能性を生むことも期待できると判断した。
応募事業者11社のなかから事業企画提案内容などを基に採点し、200点満点中167点を獲得した。第2順位優秀提案者148点が続いた。
イオンリテールは周辺住環境にも配慮し、若い世代が好む「シンプルで都会的なセンスが感じられる環境デザイン」を打ち出した。市の地域性として「茶箱」や「茶畑」の要素を取り入れたランドマークデザインの表現を提案している。
提案した商業施設の名称は「そよら入曽(仮称)」。S造2階建て、建築面積5610㎡、延べ床面積9330㎡、最高の高さ14mの規模を想定。平面駐車場に架かる通路でつなぐ2棟構成を立案した。
敷地1万255㎡に店舗を建設し、残る空間に駐車場171台、駐輪場330台の整備を構想している。
基本協定を結んだ後、年内に事業用定期借地権設定契約などを経て22年6月の土地引き渡しを予定している。