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栃木県安足土木事務所

安足土木 大橋22年度に架け替え、中橋と堰の上部工発注

2021/10/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 県安足土木事務所が所管する1級河川秋山川の改良復旧事業で、佐野市道53号線中橋の上部工と右岸側統合堰の上部工を一般競争入札で年内にも発注できるよう準備を進めている。これら2件の工事は9月24日に開札した下部工同様、本庁執行。中橋の直上流に位置する主要地方道桐生岩舟線大橋は、22年度の着工を計画しており、右岸側引き堤による用地調査と用地補償の進捗を図る。

 市道橋の中橋は、市から受託して架け替えを実施。橋長は53・3mで、2径間連続プレビーム桁を採用。下部工は杭基礎逆T式橋台2基と杭基礎橋脚1基を施工する。

 橋梁詳細設計は、シー・アイ・エス(宇都宮市)が担当した。幅員は流失した旧道と同じ5・1mで、車道4mの両側に0・55mの路肩を配置する。

 統合堰は20年度に左岸側を先行して施工。今年度は右岸側に着工する。10月期の発注見通しでは、排水樋門改築工事を指名競争入札で第3四半期に追加した。

 22年度の着工を見込む桐生岩舟線大橋は、秋山川の改良復旧事業に合わせ街路事業で実施。橋長は53・9m。上部工は中橋と同じ2径間連続プレビーム合成桁を採用。堤防高と道路に対し桁高を低く設定できるメリットがあり、災害復旧工事に多用されている。下部工は杭基礎逆T式橋台2基と杭基礎橋脚1基を施工する。

 幅員は都市計画決定の18mを確保し、構成は車道3m×2車線、交差点に近接するため右折レーン3m、路肩兼自転車道1・5m×2、歩道3m×2を内包する。

 また、拡幅整備に合わせて電線類地中化を実施。市中心部に位置し、交通量が多く現橋下流側に仮設橋を設置し、施工中の交通を確保する。橋梁詳細設計は、ダイミック(宇都宮市)が担当している。

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