新潟市中央区西湊町通り地区の古町通柳島町線(通称早川掘通り)に、堀のあったころの町並みが再現された。
新潟市が早川堀通りの整備に伴い、かつて堀のあった湊町の風情を感じられる水辺空間の創出に、地元との協議を重ね復元されたもの。
同路線のL650m区間で、4車線あった道路を2車線に減らし、水路を含む幅員7mの緑地帯や自転車道、歩道の整備、電線類地中化などの整備を行った。2011年度から工事着手し、このほど完成の日を迎えた。
早川堀通りの整備事業の完了に伴い18日には、竣工式典が執り行われ、篠田昭新潟市長らが出席。テープカットや歩き初めなどで新たな通りの完成を祝った。
新潟市からの提案を受けて、事業の検討を進めてきた地元の『早川堀通り周辺まちづくりを考える会』の明間博隆理事長は「06年度の検討開始から約8年が経過し、今日のよき日を迎えた。その間の会合は300回以上を数え、行政と住民の間で、再現実験やアンケートなどの話し合いを重ねて、ここまで立派に整備された」と振り返る。
また、篠田市長は「新潟を象徴する素晴らしい通り。みなとピアと旧小澤家、下本町をつなぐラインであり、さらに磨きをかけて、新潟の名物通りに仕上げていただきたい。この通りがさらに楽しく、潤いの通りになるよう、我々も共に頑張りたい」と語った。
【写真=再現された堀。竣工を祝いテープカット】