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大町・八坂・美麻合併協/環境共生目指し新市計画

2005/02/23 長野建設新聞

 大町市・八坂村・美麻村合併協議会は、18年1月1日の合併を目指す新市のまちづくり計画をまとめた。「里山に文化と個性が輝き躍動する岳のまち」を基本理念とし、うるおいとやすらぎの環境共生都市をめざして、まちづくりを進めるとしている。

 計画では、地域発展をするため必要な施策の展開には6本の柱を据え、主要事業の概要をまとめている。

 「人と自然にやさしいまちづくり」では、公共施設へのユニバーサルデザイン導入やバリアフリー化を推進。環境に配慮した循環型社会構築を目指して、廃棄物処理施設整備や新エネルギー活用を検討していくとしている。また、快適な生活環境には水道水の安定供給と、下水道整備、合併処理浄化槽普及を進めていく考えだ。

 「心豊かに学べるまちづくり」では、学校施設をはじめ生涯学習、スポーツ面での施設等充実を図る計画。「健やかに安心して暮らせるまちづくり」としては、医療・保健・福祉の分野での万全の体制を整えたいとしている。各施設の充実が挙げられている。

 「地域特性を活かした自立性と活力のあるまちづくり」には、産業面での事業概要を列挙している。各業種の基盤整備が主な内容。

 「交流と安心を広げるまちづくり」では、道づくりや情報通信基盤整備、中心市街地活性化、住宅、防災施設整備を挙げている。利便性の高い交通ネットワーク構築、地域実情に配慮した交通体系の維持、コミュニティ施設の整備などに努めるとしている。住宅は公営住宅、多目的住宅整備を計画している。

 さらに、向こう10年間の財政計画の見通しも立てられている。普通会計ベースの歳入・歳出合計は、17年度の185億3200万円をピークに、毎年度の減少は避けられないもようで、最終27年度は134億5100万円の見込みとなっている。



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