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群馬県河川課

県河川課 碓氷大橋付近の河床低下 床止工は22年度予定

2022/01/15 群馬建設新聞


県河川課は11日、安中市松井田支所で河川整備計画審査会河床低下対策検討部会を開き、碓氷川の河床低下対策について碓氷大橋周辺での工事方法および2021年度内に実施予定となっている河床敷き均し実験の実施について確認した。詳細設計を進めている碓氷大橋付近の床止工は、22年度に工事を実施する予定となる。

碓氷川は砂礫などの流出により岩盤が露出・洗掘し、河床低下が深刻な問題となっている。そのため各種対策を行うことで、治水や利水、環境面への悪影響を防ぐことを目的としている。

碓氷川河床低下対策計画(案)に基づき、9カ所の対策を実施するべき箇所があげられており、このうち碓氷大橋周辺の対策の優先度が高いとことから、早期に河床低下対策へ取り組む。碓氷大橋付近では、河床低下の進行により、橋脚等構造物基礎部の洗掘を防止するため床止工2基を設置する。確認などを行った結果、計画通り2基とも22年度内に工事を発注する予定。詳細設計はパシフィックコンサルタンツ(東京都)が担当している。

一方で、中瀬大橋上流側に位置するJR橋付近では、20年2月に樹木伐採、河道掘削、掘削土の敷き均しおよび中木ダムから運搬した土砂を利用した置き土を実施しており、その現場について同部会で見学。この状況を踏まえ、21年度中に河床敷き均し実験として、中瀬大橋から中瀬橋の区間にある湾曲内岸砂洲で樹木伐採および堆積土の撤去を実施する。掘削土を護岸の基礎が露出している箇所や岩河床が確認できる箇所に敷き均すことで、局所洗堀の防止および岩河床から砂礫河床への変化を期待するとしている。また、敷き均し箇所の下流では、下流河道での河床回復および瀬淵復元などの効果を見込んでいる。

22年度は碓氷大橋付近での対策工のほかに、土砂還元対策などの継続実施、効果検証のためのモニタリングの実施を予定している。

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