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山梨県笛吹市

8月にもプロポ公告 御坂中校舎の改築

2022/06/29 山梨建設新聞

 笛吹市は御坂中校舎の改築に向け設計をプロポーザルで発注する。同校の環境を踏まえた最適な工法、事業費縮減などの提案を受け、業者を選定する。仮設校舎を建てずに改築が可能かどうかについて意見を求める。来年度にかけて設計を固め、2024年度本体着工、25年度完成を目指す。

 山下政樹市長は今月の会見で「プレハブ(仮設校舎)を造って壊すというだけで2~3億はかかってしまう。グラウンドに先に新築し、その後今の校舎を取り壊すという考え方くらいしか、今のところない。(仮設校舎無しという計画には)正直、限界はあると思う。今の校舎がYの字になっているため、壊しながら造るのは難しいのではないか。授業もやっている。あの土地をどういうふうに使ったら、安価でスムーズに造れるのか。民間のアイデアをいただきたい」と、プロポーザルの趣旨を説明した。

 市教育総務課によると、プロポーザルでは、工法や敷地の活用方法、工事費縮減策などについて、専門業者の意見を求める。特に億単位の経費がかかる仮設校舎の有無については重要視するとみられる。同校グラウンドの面積は1万3448㎡で、工事にあたり代替グラウンドは考えていない。このためグラウンドに仮設校舎または新校舎を建てる場合、授業やクラブ活動の場所の確保も求められる。

 プロポーザルの告示は8~9月を予定。計画では2023年度中に設計を仕上げ、24~25年度の2カ年で本体工事を進める。同事業の本年度予算は1億3310万円。すでに用地測量などに着手しており、宮下測量が担当している。

 現在の校舎はRC造4階建てで延べ床面積は3962㎡。1971年に建設された。体育館は耐震基準を満たしているため、今後も使用する。


【写真=改築する御坂中校舎】

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