さいたま建築家懇話会（ＳＩＡ）は27日、さいたま市内のホテルブリランテ武蔵野で２０２２年度総会を開き、各種議案を審議した。

　議事に先立ち、あいさつに立った神田廣行会長は昨年のさいたま市との意見交換に触れ「話し合いを通じ、われわれの要望事項が少しずつ改善されている」と自信をみせた。他方、市が設けている最低制限価格については「今後も引き続き、市へ（引き上げを）お願いしていく必要がある」とし、来月20日に予定している市との意見交換でも強く訴えていく姿勢を示した。最後に、神田会長は「コロナ禍もあり、会員がなかなか顔を会わせることができなかったが、今後は話し合える場、意見交換をできる場を作れればと思っている」と述べ、会員同士の情報共有の必要性を強調した。

　議事では21年度事業報告と会計報告が行われ、いずれも多くの拍手をもって承認された。

　休憩後には、清水勇人さいたま市長の講演が行われた。清水市長は市の各種施策を紹介しながら「持続可能な成長と発展に向けたまちづくりに取り組み、市民と企業の皆さまから選ばれる都市を目指す」と意気込み、その実現に向け、同会へ変わらぬ支援と協力を求めた。