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県北地域プラント施設まとめ/13億充てⅡ期工着手(那珂市)/斎場施設10年で計画更新

2022/09/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 第4回は県北地域で進むプラント施設の整備をまとめた。那珂市では2023年度、木崎浄水場Ⅱ期工事管理棟改修や配水池更新などを計画。本年度には、舗装工やフェンス工などを間もなく発注する。東海村についても、複数年度での浄水場施設更新に向けて調整を進めている。衛生センター建て替えを進めている大子町では、既存施設の解体に向けた実施設計を進めている。ひたちなか・東海広域事務組合は、斎場施設の改修を22~31年度の10年間で計画的に進めていく。

【木崎浄水場Ⅱ期工事(那珂市)】

 Ⅱ期工事として、23~25年度で管理棟の改修や配水池更新、取水場における設備更新などを計画している。23年度初旬の一部供用開始と並行して施工を進めていく。事業費には13億4000万円を試算する。

 管理棟改修では、老朽化が顕著な内装および外装を更新する。建物の規模・構造は、RC造地上2階建て、地下1階建て、延べ床面積1024㎡。

 配水池は既存のRC製2000立方mから、新たにステンレス製3500立方m規模に更新する。

 取水場においては、非常用発電機の更新や浄水施設とつなぐ導水管改修を計画している。

 このほか本年度には別工事として、舗装本復旧(A4650㎡)やフェンス工(L50m)などにも着手する。10月ごろに一般競争入札での工事発注を見込んでおり、工期が5カ月としている。

【外宿浄水場施設更新(東海村)】

 外宿浄水場では23年度以降、ろ過濃縮設備整備事業として天日乾燥床の建設を計画。基本・詳細設計への調整を進めている。事業費には、調整中の事業を含み7億3600万円を試算する。本年度には先行して、急速ろ過池の洗浄ブロワー増設工事を進めている。

 ろ過濃縮乾燥設備は、故障により排水設備に支障をきたしている状態。早期の更新が必要となっている。天日乾燥床の建設では、基本設計に1500万円、詳細設計には2500万円を見積もる。

 また排水処理系統が1系統のため、点検時や故障時に排水機能が停止してしまうなどの課題を抱える。今後は処理方式の見直しを含めた更新についても検討を進める。

 久慈川水系の外宿浄水場(石神外宿1877)は、1977年度に供用を開始。老朽化の進む施設の計画的な更新を進めていく。

【衛生センター建替(大子町)】

 し尿処理施設「衛生センター」の建て替えに向けて、既存施設の解体工事を最短23年度に計画している。設計は㈱横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)が担当。履行期間が23年6月末まで。同施設は1997年に建設。処理棟・管理棟が、RC造2階建て、延べ床面積1883・36㎡。解体後は砕石敷きの更地として、駐車場などの利用を想定している。

【常陸海浜広域斎場施設改修(ひたちなか・東海広域事務組合)】

 老朽化の進む施設について、22~31年度で計画的に改修を進めていく。ことしの12月前後には、斎場屋根の発注を予定。23年度は空調機の分解整備や操作盤の更新、遺体冷蔵庫の更新を計画する。火葬炉設備については、年次ごとに継続して各箇所を改修する。

 今後は、第1・第2式場祭壇の更新やシーリング打替え、火葬棟膨張タンク交換などを見込んでいる。

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