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群馬県前橋市

前橋市の駒寄SIC周辺地区、24年度に造成本格化

2022/11/16 群馬建設新聞

前橋市が計画する駒寄SIC周辺の新たな産業用地整備について、2024年度から本格的な造成工事に取り掛かる。約20・9haを3カ年程度で造成する計画で、調整池など雨水排水施設から整備を進める方針。施工に当たっては、ICT活用を視野に検討を進めている。23年度は用地買収に加えて、区域内の一部で区画道路の設計業務に取り組む。業務や工事の発注方法は検討中。順調に進めば24年度に進出企業の公募を開始する。

計画エリアは関越自動車道駒寄SICの西側、午王頭川に沿った約20・9ha。うち、約16haを工場敷地へ充てる。用地買収や企業誘致を産業政策課が担い、設計や工事は区画整理課が担当している。

同SICは大型車対応化工事が完了。周辺では民間による開発が行われている。県による県道南新井前橋線バイパスの整備も進み、今後の盛り上がりに期待が高まる。

22年度は雨水調整池や付替水路、区画道路などのエリア内の大部分を対象とする詳細設計に取り組んでいる。三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が担当。なお、環境影響評価はサンコーコンサルタント(東京都江東区)が手掛けた。

区画内の一部、午王頭川沿いのエリアが竹林となっており、測量を行う前に伐採が必要となる。当該部分の区画道路に関する設計を23年度に委託する方針。伐採と設計は一括での委託も視野に、これから発注方法などを詰める。

設計業務を進めつつ、24年度の造成工事に向けて、用地買収を進める。これらの進捗状況によっては、23年度に工事発注を行う可能性もあるが、本格化するのは24年度からとなりそう。

造成工事は調整池を先行して実施。池の規模は約0・7haと約0・2ha。西善町などで造成した西善中内産業用地の際にはICT活用で工事を行った。駒寄SIC周辺地区でも同様に、ICT活用を採用する方向で、設計などを進めている。

環境影響評価書で明らかにした想定工事スケジュールによると、調整池は1年目に施工。用地造成など土木と道路工は1~3年で取り組む。給排水工は3年目の上半期までに完了させるとしている。区画道路はA~Gまでの7路線で、総延長約2710m、幅員は8~13m。約0・7haの公園1カ所を盛り込む。各工事の発注方法は、これからの検討事項となっている。

造成工の進捗を考慮して、進出企業の公募時期を判断する。順調に進めば24年度に行うことになる。公募に当たっては、オーダーメイド方式を採用する考え。これから、地区内の区画分けなど、具体的な調整に取り組む。

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