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群馬県渋川森林事務所

県渋川森林事務所の佐藤所長就任インタビュー

2023/05/26 群馬建設新聞

異動内示を受けた際には「不安でいっぱいだったが、肩の力を入れすぎず、自然体で業務を遂行していこうと決心した」という。2030年度までを計画期間とする森林林業基本計画に掲げられている3つの基本方針である、林業の競争力強化、森林の新たな価値の創出、森林の強靱化の達成に向けて「所員一丸となって取り組んでいきたい」と意気込む。

東村(現・東吾妻町)出身で前橋市在住の58歳。県立中之条高校農業科(現・県立吾妻中央高校)、日本大学農獣医学部林学科を卒業し、1987年度に県庁へ林業職として入庁した。

高校では全国の農業関係学科がある高校が加盟している農業クラブの測量大会で、全国大会に出場した。

大学の林学科には実家が山林を所有しており、林業に興味があったことから進学。実家は約30haの山林を所有しており、大部分が人工林だという。「畑の管理などで忙しく、山の管理にまで、手が回らない」のが悩みだという。「森林経営管理制度が早く軌道にのってほしい」と期待する。

県庁には大学OBで県庁職員の就職体験談を聞き「県庁の仕事に興味を持った」ことから県庁職員採用試験を受験した。

休日のほとんどは実家に行き、回りにある畑で農作業や草刈り、竹やぶの整理に汗を流している。畑ではジャガイモ、ダイコン、ニンジン、トマト、キュウリなど多彩な野菜を栽培している。田んぼではコシヒカリの栽培も行っており、収穫したコシヒカリは「自宅でおいしく食べている」と話す。

若手職員には「自分が若いころと比べ、職員の人数が少なく、入庁してからすぐに現場を任されることもある。覚えることもたくさんあり、大変だと思う。しかし、森林土木事業は若いうちに携わるべきと考えている。可能な限り現場に行き、わからないことは抱え込まず先輩に遠慮せず聞いて早く技術を身につけてもらいたい」とエールを送る。

地球温暖化の影響により、近年は雨の降り方が変わってきており、災害の発生頻度が高くなっている。ひとたび災害が発生すれば、県民のため、「状況把握や復旧への対応をしていただいている」と建設業界へ感謝の言葉を述べた。地元建設企業の使命である除雪作業や凍結防止作業などについても触れ「今後とも県民の安全確保のため県政への協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

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