西部環境森林事務所での勤務は15年振りだが「顔見知りの関係事業者などが多いので、スムーズに仕事に取り組める環境にある」と話す。
前橋市在住、みなかみ町(旧新治村)出身の60歳、血液型はB型。現在は奥さまと2人暮らし。子どもは長女、長男、次男の3人で、2人が社会人として活躍、1人は大学4年生。
2023年度末に役職定年を迎える。定年後は「まだ考えていない」という。
子どものころはイワナ、ヤマメ、カジカ、クワガタなどを追いかけていたという。県立沼田高校、宇都宮大学農学部林学科を卒業し、林業職として県庁に入庁した。
これまで、富岡地域を除くすべての森林事務所や県庁で林業分野を担当。環境政策課にも6年間勤め、土地改良事務所や農林大学校にも勤務した経験がある。こうした経験は「振り返ってみると、ありがたく宝でもある」と話す。
これまで印象に残っている現場として挙げるのは、上野村向山などの地すべり工事(集水井、ボーリング工、法枠工等)。また、前橋土地改良事務所で携わった桐生市黒保根町の水沼大橋で行ったニューマチックケーソン工法による橋脚基礎工事などが思い出深いと振り返る。
馬が好きで、学生時代は馬術部に在籍し、卒業後も一時自分の馬を所有するなど馬術を続けている。今はほとんど馬には乗らないが、ボランティアとして馬術競技会の審判長を担当。県や関東地区の馬術連盟の役員も務める。
休日は、自宅の庭に植えてあるブドウ、ミカン、ブルーベリー、ビワ、カキ、野菜などの栽培に汗を流している。ドラマ「北の国から」の黒板五郎のように廃材を利用したDIYが好きで、バーベキュー用のレンガ窯やサンデッキ、サンルームは窓・ドア・いすからすべて手作り。夕方薄暗くなったころ、4畳程度のサンルームで「わずかな明かりのもと一杯やるのが楽しみ」と笑顔で話す。
建設業界へは「森林土木事業は地形が急峻で、自然環境の過酷な山間地等での作業。作業条件が厳しい現場でも、しっかりと手厚く施工管理する業界の方々には、一緒になって災害から県民の生命と財産を守るという観点からも本当に感謝している」との思いを抱いている。