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長野県建設部建築住宅課

建築工事を今月下旬/常盤上一団地建替の最終棟

2023/09/08 長野建設新聞

 県建設部建築住宅課が進める大町市常盤の県営住宅常盤上一団地建替事業で、最後の住棟となる3号棟がいよいよ発注となる。6日の県建設工事請負人等選定委員会で、建築工事の入札参加資格が決定。同日に総合評価落札方式を採用するための意見聴取も終えた。公告予定時期は9月下旬、開札予定時期は10月中旬。発注規模は税込み予定価格5億円以上で、請負契約議案は11月定例議会への提出を見込む。

 3号棟の計画規模はRC造3階建て、27戸、延べ2262㎡。工期は約420日。設計はアーキプラン(長野市)が担当した。

 入札参加資格は建築一式949点以上、県内本店、主任(監理)技術者に1級建築士または1級建築施工管理技士配置。入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で、価格以外点は15.25点。内訳は企業評価で工事成績7、同種工事2、優良表彰0.25、地域要件1、県営住宅における緊急修繕業者登録0.5、労働環境1、CCUS0.25、週休2日0.25。技術者評価で技術者資格1、実績等1、継続教育0.75、週休2日0.25。同種工事は「RC造(SRC造を含む)で3階建て以上かつ延べ1500㎡以上の建築物の新築、増築、改築工事の施工実績」が5件以上で2点、2件以上で1点。地域要件は中信地区に1点。技術者資格は1級建築士かつ1級建築施工管理技士に1点、1級建築士に0.5点を加点する。

 機械と電気設備工事は別途発注で、入札方式は機械設備が総合評価、電気設備が受注希望型を予定している。建設工事の入札手続きは施設課が担当する。

 同団地は1965~68年に建設された平屋の市営住宅48戸と県営住宅66戸が隣接しており、市営住宅を県へ移管した上で、県が県営住宅と併せて建て替えを進めている。2018年度に1号棟(RC造4階建て36戸、延べ3077㎡)、21年度に2号棟(RC造4階建て24戸、延べ2060㎡)が完成。ちなみに1号棟の建設工事は建築を岡谷組、機械を日管建設、電気を小松電気設備、駐輪場など屋外付帯施設を平林工業が、2号棟の建設工事は建築を守谷商会、機械を日特工業、電気を安曇電設、屋外付帯施設を平林工業が施工している。

 本年度は3号棟の建設工事のほか、団地内道路の整備工事の発注も計画。現時点の公告予定時期は12月。3号棟の完成後に集会場を建設し、建替事業を完了させる。

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