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(社)群馬県建設業協会

群馬県建設業協会 2023年を振り返る

2023/12/21 群馬建設新聞

役員改選の年となった2023年。青柳剛会長が続投を決め、行動指針に『新3K@かっこいい』を打ち出した。また、24年4月から適用される時間外労働の上限規制に向けた働き方改革の実現を大きなテーマとし、そのほかにも燃料価格の高騰や、新型コロナによるパンデミックの影響などアンケート調査を多数実施。業界の課題や提言を内外へ発信した。年末を迎えるにあたり、23年における群建協の主な出来事を取り上げる。

23年度は「新3K@かっこいい」テーマに

8期目の再任にあたり青柳会長は「新型コロナが2類から5類へ移行し、業界活動も活発になってきた。3年間で一気に進んだ人材不足、資材価格の高騰や建設DXなど業界を取巻く環境は大きく変わってきている。こうした変化をしっかりと受け止め、地域建設業の『穏やかなリ・スタート』に向けて、協会活動をきめ細かく展開していく」とあいさつ。続けて「建設業で働く人たちが、建設業に入っていて良かった、と実感できるよう活動をしていきたい」と抱負を述べた。新たな行動指針となる『新3K@かっこいい』について青柳会長は「地域建設業の原点をしっかりと見つめ直し、建設業の構造改革を前に向かって進める、という意味を込めた」と話した。

各種アンケート調査で業界の実態を訴える

大きなテーマである働き方改革実現に関するアンケート調査は、昨年から続け計6回行った。技術者に直接聞いたアンケートでは、年360時間の上限を超える技術者が1割以上となった結果を受け、青柳会長は「書類作成工期の設定など、柔軟な対応が必要」とコメント。◇工期と書類の適正化と書類作成工期の設定◇フロントローディングの推進◇ワークライフバランスの実践と研修-の3点を提言・要望として挙げた。また、パンデミック影響の調査では経営状況がコロナ前より「少し悪くなった」「悪くなった」と回答した企業が5割を超えた。さらに、ガソリンなどの燃料価格の値上がりに関して実施した緊急アンケートでは、は、9割以上の企業が『影響が出ている』と答えており、青柳会長は政府に対し「補助金額や期間などのスキームについて、しっかり検討してほしい」と要望した。

KAMIKABEを新提案

関東大震災から100年。災害への備えを「わがこと化」するため、3年前に自然災害と新型コロナ感染症との複合災害を防ぐため製作した「KAMIKABE」を「新たな住まい方目線」から新たに提案した。新提案は個人単位の避難から家族・親戚などの複数人でもスペースを確保できるよう簡単に結合、拡張できるKAMIKABEの特徴を活かしたものとなった。コンセプトは「避難所にも新3K、快適・簡単・KAMIKABE」とし、分かりやすく伝わるようプロモーション動画も作成した。

ぐんケンガールの新ユニフォーム発表

全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)と東京モード学園の学生が2022年から展開していた「建設業で働く女性のためのユニフォームデザインプロジェクト」の作品を全国で初めて実用化。前回のプロジェクト作品によるユニフォームを製作してから5年が経過し、建設業で働く女性も増え活躍の場が広がるなか、今回ユニフォームを刷新した。ぐんケンガールの意見を取入れポケット等を改良して製作し9月末には各支部に届け、環境すみずみパトロールに着用した。青柳会長は、「学生と共に考えたストーリー性のある新ユニフォームで、女性のチカラを引き出し、建設業の『かっこいい』を群馬から発信していきたい」とコメントした。

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