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県教育委員会 伊勢崎特別支援学校概要示す

2024/02/29 群馬建設新聞

県教育委員会が再整備を進めている伊勢崎地域特別支援学校(伊勢崎市粕川町)について、既存の校舎を解体し増築棟と体育館を新たに整備する方針を示した。28日に行われた第1回県議会一般質問で斎藤優県議会議員の質疑に対して平田郁美県教育長が答弁したもので、用地確保が順調に進めば、2024年度に敷地造成工事に着手したい考え。24年度当初予算案には敷地造成工事などに3億1716万8000円を計上している。

同学校には主な施設として◇1982年棟=RC造平屋建て、床面積2277㎡◇94年棟=RC造平屋建て、床面積968㎡◇2004年棟=RC造平屋建て、床面積1368㎡-が配置されており、それぞれ廊下で接続している。再整備に向けてこれまでに基本設計を完了させており、23年度は実施設計をまとめている。いずれも群馬建築設計センター(前橋市)が担当した。

現在、都市開発法に基づく開発許可の手続きを進めており、用地取得などが順調に完了すれば24年度に敷地造成工事に着手、27年度からの高等部生徒の受け入れを計画している。

再整備では1982年に建設された校舎を解体し、高等部の設置や教室不足の解消に対応するための増築棟と体育館を建設する予定。スペースや導線などに課題があった給食室および再調理室については、増築棟内に整備される搬入口に隣接して設置することで利便性を向上させる。

解体する校舎以外の既存棟については、外壁改修などの長寿命化改修を行うとともに、トイレ改修や必要教室の再整備を実施する。また、新たに整備する体育館の1階部分に車やバスの乗降スペースを設ける。さらに、校地が拡張されることから、登下校時の送迎車の混雑解消のための駐車場や200mトラックが確保できるグラウンドの整備など、快適な屋外環境の確保を図っていきたいとしている。

同校は県初の知的特別支援学校として58年に開校、2013年度に伊勢崎市立伊勢崎養護学校から県立伊勢崎特別支援学校へと移管。2月1日現在で167人が通学しており、90人想定の規模を大幅に超えている。以前行われた文部科学省の調査により、普通教室が19室不足している状態で、特別教室などを普通教室にあてて対応している。また、同市内にある伊勢崎高等特別支援学校は定員90人に対して81人の在学となっているものの、定員を超過している時期があるなど、新たな受け皿が課題となっていた。

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