国土交通省は１日、２０２４年度予算配分箇所を公表した。県内の道路直轄事業は国道４号の西那須野道路や矢板拡幅、１２１号日光川治防災、電線共同溝などに配分。道路の補助事業は国道４０８号バイパス（宇都宮市ほか）に２８億８６００万円をはじめ、各地のスマートＩＣアクセス道路や無電柱化、通学路緊急対策などに事業費が付いた。河川は激甚災害対策特別緊急事業の巴波川（栃木市）に４９億８０００万円が配分された。

　直轄の道路改築事業費は４号の西那須野道路が６億８７００万円、矢板拡幅が５億円、矢板大田原バイパスが２億５０００万円。１２１号日光川治防災は４億円。

　４号交通安全対策は７億６００万円。雀宮（駅北）歩道整備に２億８５００万円、粟宮歩道整備に１億９５００万円、那須町以北線形改良に１億８１００万円。５０号交通安全対策は小山（東）交差点改良に１億２０００万円。

　４号電線共同溝は９億７０００万円。「薬師寺」に２億１９００万円、「平出工業団地２」に１億３０００万円、「下岡本町」に１億２０００万円。

　「中岡本町」「宝積寺」「小山喜沢」「笹原」「下古山・茂原」「下古山・茂原２」「西原・簗瀬」「平出工業団地」も推進。５０号電線共同溝は３０００万円。足利市西新井町（１・４㎞）で調査設計を進める。

　補助事業の４０８号は宇都宮高根沢バイパスに１８億２２００万円、真岡宇都宮バイパスに７億２００万円、真岡南バイパスに３億６２００万円。２９４号二宮拡幅は５億６０００万円。

　４００号三島・西赤田は２億４０００万円、宇都宮向田線平出板戸２期は８億４０００万円。

　スマートＩＣ関連は足利の竜舞足利線の３億９６００万円をはじめ、大谷、下野（仮称）のアクセス県道、市道に事業費を配分。新規は町道壬生ＰＡスマートインター線に４０００万円。大通り駒生町工区（宇都宮市）は４億３００万円。

　土砂災害対策は那須黒羽茂木線富山に１億１３００万円、１２２号足尾に９０００万円、草久粟野線入粟野に５８００万円など。

　県の無電柱化推進計画は９億７８００万円。通学路緊急対策は県計画に８億７０００万円、足利市計画に２億３１００万円、宇都宮市計画に１億６４００万円、真岡市計画に６９００万円など。

　踏切改良は県の第１大田原街道踏切道に１億２４００万円、栃木市の日光線第２７８号踏切道に７７００万円。

　道路メンテナンスは県橋梁長寿命化修繕計画に１９億２００万円など各自治体の施設修繕計画を推進。大田原市は橋梁に加え道路付属物等の長寿命化に取り組む。那珂川町はトンネル長寿命化修繕計画に３００万円。

　直轄河川事業は一般河川改修の鬼怒川（真岡市、茨城県結城市）に１８億１２００万円、渡良瀬川下流（佐野市、足利市）に６億２８００万円、那珂川に５億７７００万円、特定構造物改築の渡良瀬川上流（足利市）に６億９００万円など。

　補助事業は巴波川のほか激特の秋山川（佐野市）に３億８０００万円、大規模特定河川の名草川に１億９０００万円（足利市）、旗川に８０００万円（同）、姿川に６８００万円（宇都宮市）、杣井木川（小山市）に６６００万円など

　直轄砂防事業は日光砂防事務所の大谷川床固群に５億８０００万円、大谷川流域施設改築に３億６１００万円、ワミ沢山腹工に２億５２００万円、鬼怒川流域施設改築に２億２０００万円など１７カ所で計３２億９５００万円。

　渡良瀬川河川事務所は足尾地区の出川床固群に２億４３００万円、松木川上流堰堤改築に２億３０００万円など６カ所で計７億４１００万円。

　補助の砂防事業は天頂下沢（塩谷町）、神谷（足利市）、西耕地１号沢（栃木市）、下小網中沢（日光市）など１０カ所とメンテナンスで計５億６６００万円。砥川・栗原（同）、大蛇尾川外（那須塩原市）、余笹川外（那須町）などの堰堤改築も推進する。

　地方創生道整備推進交付金事業は鹿沼市、さくら市、那須塩原市・那須町、大田原市の４地域再生計画に６億２８００万円の国費を投入する。

　下水道は小山市の大行寺地区大規模雨水処理施設整備に２１億５７００万円、栃木市の永野川左岸第１排水区大規模雨水処理施設整備に５億４７００万円。

　上下水道一体効率化・基盤強化推進事業は宇都宮市、鹿沼市の官民連携事業等基盤強化、宇都宮市の汚泥再生利用推進に国費が配分された。

　水道水源開発等施設整備は３市町の高度浄水施設等整備に３６７８万円の国費を補助。対象は野上北浄水場（佐野市）、粕尾第２浄水場（鹿沼市）、後郷浄水管理センター（茂木町）。

　都市局所管は真岡市役所新庁舎周辺、宇都宮市宮原運動公園周辺、矢板駅周辺、茂木市街部地区などの都市構造再編集中支援事業に総額２７億１１７０万円。新規は小山市中心拠点第２期、小山市大谷第２期、益子町役場周辺の３地区。

　街路交通調査費では新たに佐野市の都市計画道路見直し調査を補助。また、県が事業主体となる真岡市の社会課題対応型都市公園機能向上促進事業をの支援する。

　このほか、社会資本整備総合交付金や防災・安全交付金の各計画、地域防災拠点建築物整備緊急促進事業、宇都宮駅西口南地区防災・省エネまちづくり緊急促進事業などに予算が配分された。