南部町は、アルカディア文化館改修工事を本年度に進める。工事は一般競争で執行し、5月中旬に一括での入札を目指す。工事では、内部に備わるエアコンの入れ替え工事や、エレベーターのリニューアルを行う。さらに既存の外壁がタイルのため落下防止の措置や、1階に配する視聴覚室のサッシ、内部の照明器具取り替え工事などを進め、建物の長寿命化対策を図る考えだ。
大和360に位置する図書館と美術館が備わった建物の改修工事を進めるもの。
このうち、エレベーターのリニューアル工事は、耐用年数に伴い部品の調達が困難なことから、ロープや機械設備の交換を行う。エレベーターのかご室は従来のものを使用する方向。
外壁タイルの落下防止では、昨年度に行った調査の結果から、タイルに浮きが見られることが分かった。そのため、建物の南側以外の3面に貼られているタイルを対象に、浮きがある部分にビス止めなどを行って、落下防止措置を行う。同施設は利用者の出入りも多いため、安全性を考慮した工事を進めたいとしている。
また、1階フロアに配する視聴覚室内のサッシについては、開け閉めの際に不具合が見られることから取り替えるもの。
照明器具の取り替え工事では、事務室やトイレ、2階フロアの照明器具を対象とし、LEDタイプのものに更新する。
さらに、アーチ形状となっている屋根を直す作業や、エアコンの室外機が備わる部分の防水工事もあわせて行う。
設計業務は馬場設計(甲府市)が担当して進められている。
工期には現段階で来年1月までを想定する。
建物の概要はRC造2階建て、延べ床面積は1736・07㎡。内部は1階に図書館と、2階には町立美術館が備わっている。
なお、事業費には本年度の当初予算に2億2490万円が計上されている。
【写真=長寿命化対策を図るアルカディア文化館】